天外魔境II図解台詞集特集
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【考察】物・人・事柄について妄想・考察する

■ゲーム中で直接語られる事の無い謎の部分や、ゲーム的な部分を、 人の話や人間関係などから考えて「もしかしたらこういう事なんじゃないかな〜」 と妄想を膨らませます。管理人の妄想なので、信じたりしないでください。
■考察というより、定義を勝手に決めているようなものもあります。
■情報源は基本的に「ゲーム内の住民の話・ゲームの説明書」とし、 「天外魔境II」以外に「天外魔境I」「風雲カブキ伝」の中で、 こじつけずに納得出来る部分を少し頂きます。 また、どうしても情報が無いものは、公式の攻略本にある裏設定をそのまま頂きます。 だって、作った人の言う裏設定と全く違う設定にしても変なので。
■この「考察」をやる前に、大まかかつ、適当に考えながら「年表」を作成したので、 「考察」と「年表」で内容に違いが生じている可能性がありますが、いつか修正します。

最近の更新

世界設定
火の一族
根の一族
その他の種族
モノ


【最近の更新】
【追加】
火の都にあるヨミに似た像は何か

【加筆/修正】
特になし



【世界設定】
人間の起源
ジパングの宗教
術で回復する仕組み
「技の力」って何?
「封印」とはどういうものか

【火の一族】
卍丸にだけ聖剣が扱えるわけ
卍丸の父が火の一族について知っていたわけ
卍丸の父が旅立ったわけ
卍丸の父はなぜ吹雪御前に殺されたのか
カブキの生い立ち
カブキはなぜ火の一族で得しなかったのか
絹の本当の姿はどっち?
絹の「鬼族=醜い」は本心なのか考察中
紅丸は鬼族と関係あるのか
紅丸はなぜ「獅子王」なのか
義経にはなぜ足があるのか
義経は火の一族の血を引いているのか
静は火の一族なのか
静はなぜ「火刃の女王」なのか
静はなぜ火刃村で育てられたのか
三郎が受けた「改造手術」とは?考察中
三郎が自爆した時期と場所と理由考察中
三郎とイヒカの民の強固な信頼関係
千年前に根の島を引いたのは誰なのかまた考察する
なぜ松虫は自分の傷を治癒しないのか
ガマ族/ヘビ族/ナメクジ族って何?
千年前に火の一族が作った場所をまとめる考察中
義経,女彦,静,松虫はなぜ流砂を歩けたのか考察中
千代はなぜ極楽に「人魚の涙」を飲ませたのか
マリは眠りについたのか
なぜ三博士を放っておくのか考察中
千年前、なぜ根の一族を殺さなかったのか
四人の火の勇者の謎
なぜマリは最初から戦わなかったのか
卍丸の父は神炎の巻物を本当に預けたのか
「カブキ 団十郎」と命名したのは誰か
カブキの性格
火の一族は巻物が無いと術が使えない
なぜ西京洞に墓があるのか
千年前なぜ島を引いたのか
義経の性別

【根の一族】
千年前の根の大将復活のわけ
根の一族はなぜ聖剣を守るのか
根の城が崩壊するわけ
暗黒ランが咲く場所は選べたのか
暗黒ランが咲く場所って?
そもそも暗黒ランとは何なのか
暗黒ランの根はもっと出せなかったのか
ヨミはなぜ眠りについたのか
復活した根の一族はなぜ三博士に従うのか
根の一族はどう封印されたのか
三博士はなぜ卍丸を知っていたのか
根の一族はなぜお金を落とすのか
千年前にも居た根の大将とはまた考察する
はまぐり姫は卍丸が好きなのか
八本目の暗黒ランは千年前からあった
三博士の足取りを追う!また考察する
鋼鉄城はなぜ攻撃してこなかったのか

【その他の種族】
天狗の寿命
天狗の使命
天狗はなぜ殺されないのか
天狗はなぜ戦わないのか
カラスと天狗はなぜ違う
イヒカの民と天狗が受けたマリの恩
人魚に男性はいるのか
鬼族に女性はいるのか考察中
鬼族は何のために「青葉の笛」を盗んだのか考察中
仙人とは何者なのか
弁天とは何者なのか
ヘビ仙人の「ヘビ」とは何か
紀伊のイヒカの民はなぜ海賊に造船技術を与えたのか
紀伊のイヒカの民はなぜ地下で隠れ住むのか
天狗の情報網考察中
カブキは本当にヘビ仙人が拾ったのか
伊賀忍者はなぜすぐ火の一族を発見出来なかったのか
クマナとは何者だったのか
技減らし天狗のその技とは?
天狗が根を抜けたのはいつなのか

【モノ】
百鬼夜行の箱
「巻物」の仕組み
「竜の勾玉」とは何か
千年前にもっと聖剣を作れなかったのか
聖剣はどのようにして開発されたのか
「聖域」とは何か
なぜ聖剣だけが暗黒ランに対抗し得るのか
なぜ聖剣を別々の場所で作ったのか
聖域はどこにあったのか考察中
なぜ土偶ロボが火に強く作られているのか
左火女山は火の一族の砦なのか
火彦山・左火女山の砦建造時期
New! ・火の都にあるヨミに似た像は何か



術で回復する仕組み
 治癒系の術「若草」「息吹」などありますが、 一体具体的にはどのように傷が癒されているのでしょうか?

 一言に「回復する」と言っても、色々考えられます。
・自然治癒能力の活性化
・変形箇所を本来あった形にする
・損傷部分の創生(切れた腕、抜け出た血液を作るなど)
・技を体へ変換し注入
・損傷部分の時間を巻き戻す
・傷を受けた事実を消す(過去を書き換える)

…などなど。うーん、ファンタジ〜。

 しかしヒントはありました。 「瀕死」の人に治癒系の術をかけてみると「消耗しきって受け付けない…」と言われます。 つまり、回復するには対象者にある程度の体力が無いと効果が得られないわけです。

「自然治癒力を活性化し、急速に傷を癒していた」

わけです。きっと。



卍丸の父が火の一族について知っていたわけ
 卍丸の父は自分が火の一族である事・火の一族の宿命・ 千年前の火と根の戦争を知っていました。それも非常に克明にです。 今となっては火の一族は完全に伝説上のものとなっているのに、です (因幡の四人の火の勇者や三郎は特例ね)。以下仮説。

(1)代々語り継いでいた
 普通に考えればこういう事になりそう。 ただ、卍丸の父の両親について全く情報が無い為に完全に妄想です。

(2)天狗から聞いていた
 卍丸の父は、各地の天狗と交流があったようです。 なので、火の一族をよく知る天狗(参照天狗の寿命)が卍丸の父を火の一族であると見抜き、 教えたのではないでしょうか。卍丸も天狗から過去の事を色々と学んでいるので、 親と同じ道を辿っているとかってなんか良くな〜い?

 このサイトでは(2)でいきたいです。…と思っていましたが、どうも違うようです。 近江/火の都の火の精霊がこう言っています。
新たなる 暗黒ランの開花は
ヨミ復活の 凶兆じゃ!▼
かの花を 封じるためには
おまえ自身の聖剣を 持たねばならぬ▼
聖剣を作るには その素地となる
剣が必要じゃ▼
その剣は 代々 火の一族の勇者に
受け継がれてきた
剣でなくてはならぬ▼
卍丸!! おまえが 真に 一族の命運を
担っている者ならば その剣は
すでに おまえの手元にあるはず!!▼
それを持って 再び
ここへ やって来るのだ!!▼
 火の精霊は、八本目の暗黒ランがある事や、 卍丸が聖剣を作ることになるということも知っていたようです。 (知っていたというより、火の一族の魂の集まりなので、 女性の火の一族の魂もあるわけで、かなり強く正確な予知能力があると思われる) そんな方が間違った事を言うはずがない!なので…

「(1)代々語り継いでいた」

というわけです。

 ど田舎で、お金持ちでもないようですが(京の貧民区の人々と同じ服装…)、 由緒正しい火の一族の勇者の血筋だったというわけですね。



天狗の寿命
 天狗はマリやヨミ、火と根の一族や、千年前の戦争やその大将などについても知っています。 なぜ知っているんでしょうか?

 昔の話をする天狗の口ぶりは、 「実際に体験している」としか思えないものがあります。 また、千年前の戦争で生き残った根も、火と同様に人間の中にその血を分け、溶け込み、 異形の姿を薄め、人間になった(EDでのマリとヨミの発言より)わけですが、 天狗はまだ普通の人間とは違った風貌をしています。 それはおそらく天狗は子孫を残すまでもなく長寿だからなのだと思われるからです。なので、

「天狗は軽く千年以上の寿命を持っている」

ということで間違い無いでしょう。 だから、火・根の一族やその大将、それらの千年前の事を知っているわけです。



カラスと天狗はなぜ違う
 カラスとは、言わずと知れた七人の火の勇者のひとりに名を連ねる猛将です。 彼は元・根の一族で、おそらく烏の遺伝子を組み込まれた為か、 黒く大きなクチバシを持ち、鳥のような顔をしています。
 一方の天狗とは、カラスの部下であり、当然カラスと同じく元・根の一族です。 しかし、赤い顔に長〜い鼻を持った人間の姿をしています。いわゆる普通の天狗さんです。 部下であるなら、カラスと同じカラス天狗?(※)なのが普通なのでは? この違いは何なのでしょうか?

(1)根の一族である事を隠す為に化けている
 まず、人間と交わったという事はあまり考えられません(参照「天狗の寿命」)。 そもそも天狗のほとんどは好んで辺境に住み、 人間とはかなり距離を置いています(巻物を守るため→参照「天狗の使命」)。 そこで考えられるのがコレです。
 天狗はカラスが火天の術が得意だったように、 天狗も術はかなり得意なようです(千湯を自分にかけ解けない・三角を常時使いこなすなど)。 そこで「人間に見られても大丈夫な程度の顔に変身している」と思われるわけです。 長い鼻も十分怪しい気もしますが…まぁクチバシよりマシでしょう。 怪しすぎず、かといって馴染みやすくても困る…ということで落ち着いたのがこの形なのかな? というわけです。

(2)たまたまカラスが天狗を率いていただけ
 夢が無いのであまり考えたくないけど、最も問題の無い考え方。

また考察します。

※「カラス天狗」とは、衣装などは天狗のまま、烏の顔(翼がある事も)をしている天狗です。


天狗の使命
 辺境に住み、当然のように卍丸達に巻物をくれる…。 彼らはなぜ巻物をくれるのでしょうか?

 天狗は、根を抜けた者達ですが、根を抜ける際にマリからの協力があったらしく、 越中の力王の巻物を預かる天狗は
俺たちが おめえさんたちに 巻物を
くれてやってんのは いわば
マリ様への 恩返しってヤツよ!▼
と言っています。まぁそういう事なのでしょう。
そして火多の雷光の巻物を預かる天狗は
本当に てめえみたいなチビに
千年も 守ってきた巻物
渡しちまっていいのかねぇ▼
と言っています。 これらの事から、恩返しのために千年も守ってきた事がわかります。 ですがここで疑問が出てきます。 なぜ千年も前に、まだ産まれてもいない卍丸達の為に巻物を守っていたのでしょうか? 卍丸達が戦う事になるのを確信していたようです。

 …しかし、実はこれは簡単です。火の一族の女性には、よく予知能力が宿ります。 千年前の火の一族のある人物、またはマリから直接、 この千年後の再戦が、天狗達には伝えられていたのではないでしょうか。

「千年後に復活する根に相対する火の者に巻物を渡す」

これが天狗が千年前に請け負った使命だったと思われます。 おそらく個人名までは断定出来なかったと思います。千年も後の事だし。 ですが、卍丸達が火の一族であるということは、天狗の情報網からすれば入手は容易い事でしょう。 そして巻物を悪用などを恐れて、なるべく辺境に住んでいるわけですねぇ。
 天狗さん。長い間ご苦労様でした。



イヒカの民と天狗が受けたマリの恩
 イヒカの民と天狗(カラス含む)は、共に根の一族を抜けた者達です。 彼らは一様に「マリ様」とマリを崇めます。 越中の力王の巻物を預かる天狗が
千年前に 戦争に 嫌気がさしてなぁ
あんたらのマリ様に 助けてもらってよ
今 こうして あるわけさ!▼
と言っています。 イヒカの民も同じでしょう。では、マリは何をしたのでしょうか?

 これは結構簡単。根の一族の性質のひとつに 「暗黒ランから出るヨミの吐息を吸う事によって、興奮状態になり恐怖心が消える」 というものがあります。この性質により、欲望に忠実になって凶暴化したりするわけですが、 イヒカの民や天狗達は特に変わった様子はなく、冷静で平和を愛する善良な方々です。 つまりマリは、ヨミがイヒカの民や天狗達に与えたこれらの根の一族特有の性質を消去した、いわば

「ヨミの呪縛を解いた」

てな所でしょう。 もちろん、ヨミや根の一族からかくまったというような事も普通にあると思います。 イヒカの民は火の一族から浪華の土地を譲り受けたりしていますし。



千年前の根の大将復活のわけ
 根の城にて、聖剣を守る根の大将の中には、千年前もその力をふるっていた者がいます。
・菊五郎(ただし根の歌舞伎役者として)
・はまぐり姫(千年前にヨミ自ら作った)
・右のガーニン(魔海城と共に千年前に存在していた)
・吹雪御前(天狗がよく知っている事から千年前もいたと考えられる)
・剛天明王(千年前に火の都を沈めるなどしている)
などがいます。他の大将も、語られないだけで千年前にも存在していたのかもしれません。 なぜ彼等は千年もの時を越えて、現在に復活したのでしょうか?これはどうやら…

「封印されていた」

みたいです。伊勢の天狗さんが
どうやら そいつが 犯人だな!
封じたはずの 根の一族を この世に
もう 一度 引っ張り出したのもよ▼
と言っています。

 ちなみに封印が解かれたのであろう根の一族は、ほとんど当時のままっぽいです。 封印されている間は、ある意味不老不死なんですねぇ。 また、千年前の火の勇者達は、殺さずに封印していたことになります。卍丸達は殺しているのに。 千年前の火の勇者達の方が、今より火の一族の血が濃く、愛に溢れていたという事なのでしょうか。



百鬼夜行の箱
 赤く豪華な宝箱を開けると百匹の鬼が襲い掛かるという強力な罠であり、 イヒカの民が残した負の遺産であります。 そしてこの百鬼夜行の箱には「強力な武具が入っている」という噂があります。 しかし、それは噂に留まらず、本当に強力な武具が入っています。 これはなぜなんでしょうか?

「武具の霊力を用いて百匹の鬼を封じ込めているから」

と考えられます。
中に入っている武具は、全て使用すると同名の霊薬と同じ効果を発揮する武具です。 もちろん何度使っても無くなりません。 この強力な霊力を用いて、鬼を百匹も封じ込める事が出来たのではないか?というわけです。
 デメリットとして、百匹倒されるとその強力な武具を敵に渡してしまう事になりますが… よっぽどの自信があったという事なのでしょうか。 天狗やイヒカの民自体が大変恐れて、卍丸たちに警告していますからねぇ。



「技の力」って何?
 巻物を使用して術を発動する際に、その術相当の「技の力」を消費します。 一体「技の力」って何なのでしょうか?まずは「技の力」についてまとめてみましょう。

・無くなっても瀕死にはならない
・瀕死になると無くなる
・術を使う以外に用途は無い
・休息すると回復する
・量に個人差がある
・人工的に製造、貯蔵、注入などが出来る
・酸では減らず、毒で減る

「集中力・精神力」などか…? しかし「人工的に製造、貯蔵、注入などが出来る」という部分が説明しにくい…血じゃあるまいし。 そこでコレだっ!

「天外魔境世界の住人には誰にでも潜在する力」

という事にします。ドラゴンボールでいう「気」。ハンターハンターでいう「念」。 ナルトでいう「チャクラ」の天外魔境版という解釈で行きます。 少年漫画的で、その方が燃えるので。

「毒で減る」というあたりから、「毒」の質にもよりますが、 「血の流れ」や「細胞の活動」が技の力の形成に関係しているものと思われます。



「巻物」の仕組み
 「巻物」とは、千年前に作られた火の一族が術を使用する際に欠かせない特別な書物です。 「巻物を使用」することによって、相当の技の力と引き換えに術が発動します。 この「巻物を使用」というのは、何をしているのでしょうか? まずは巻物の特徴からまとめてみましょう。

壱・人の手で作られた物
 →捨てるたびにまたくれるので、天狗が複写しているとしか思えない。
弐・持っていないと術は使えない
三・使用者の技の力を消費して術が発動する
四・使っても無くなる事は無い
五・巻物は使用者を選ぶ(というより、使用の可否が心身の傾向に強く依存する事があるという方が正しいかも)
六・修行を積めば巻物無しに術を使う事も可能
 →越中の忍の里の忍のひとりが、こう言っています。
………そうですか
俺も 紀伊国に行って 冬枯や泥虫の
術を 天狗様に 教えてもらうよ▼
巻物をもらうとかではなく「教えてもらう」と言っています。

さて、まずはいろんな可能性を探ってみましょう。

(1)長い呪文を読んでいる
 巻物は長い紙に文章が記されている書物です。 その書かれている文章が呪文になっているという説です。 覚える事が困難なほどに長い呪文になっている為に、 持っていないと使えないというわけです。 書物なので人の手で作る事も難しくないでしょうし、無くなる事もありません。 修行(暗記)さえ出来れば、なんとかならないこともないかも。 しかし、実戦でそんな長い呪文を唱えている時間が果たしてあるのでしょうか? 超人的な力を持つ火の一族が、すぐに覚えきれないほどの呪文となると、 相当な量の文章になってしまい、唱える時間も非常に長くなるでしょう。 そうなると、とても実用に足るとは考えにくい部分があります。

(2)所持するだけで能力が備わる
 巻物に書かれている文章は、所持者と巻物を結びつけ、 能力を授ける「呪い」にも似たモノなのではないかという説です。 巻物を所持した者は術名を唱えるだけで、 自動的に巻物が術者の技の力を吸収・消費して術が発動するというわけです。 「巻物は使用者を選ぶ」という点は、「相性の問題」ということでなんとか納得いくかな?

(3)巻物は技の力変換装置
 巻物に書かれているものは、プログラムみたいなもので、 巻物に技の力を注入する事によって、その技の力を術に変換してくれるという説です。 「鬼火」なら技の力を火に変えて射出。「氷刃」なら技の力を氷の刃に変えて射出などなど。 「五・巻物は使用者を選ぶ」については、 巻物によって注入方法に細かい違いがあり非常に繊細で、 使用の可否が術者の性格・資質・精神状態などに強く影響するのかも。 「技の力を注入する」という細かい技術が必要なので、 極楽にはあまり多くの巻物が使えないのも説明がつきそう。 「六・修行を積めば…」は、 修行によって体内で技の力を合成・変換する技術を身につけるっていう感じじゃないかなと。無理?

(4)巻物に術が封印されている
 巻物には、呪文によって術の力が封印されており、 それに技の力を込めると、封印が解かれて術が発動するという説です。 でもそれじゃ何度も使えないか…?

基本的に当サイトでは「(3)巻物は技の力変換装置」を最有力とします。

 だったら修行すればよかったじゃないかと思われる方もいるかと思いますが、 その事についてはまた後で考察します。



ジパングの宗教
 ジパングの宗教はどうなっているのでしょうか? まぁあまり考察するほど複雑なものでもないのですが、 列挙し再確認しておこうというわけで取り上げてみます。 まずはわかるものから挙げてみましょう。

・仏教
 ほとんどの村や町にある寺社を見れば一目瞭然。 ジパングでもっとも広く信仰されている宗教でしょう。 ただし極一部のお地蔵様が、少しだけ力を貸してくれるのみで、 どんなに祈っても祈っても、その祈りが仏様に届く事は無いようです…。 特に商業の盛んな場所ではお金を集める手段に成り下がっています。
・異国の宗教
 ホテイ丸は宣教師です。なので存在はするでしょう。 しかし、ホテイ丸がまったく布教活動をしていないため、 その名前や実態もさっぱりわかりません。 浸透するにはまだまだこれからのようです。
・火の一族信仰
 因幡や浪華に顕著に見られる信仰。 千年前に火の一族に救われたり、火の勇者出身国では、 その火の一族が神・英雄として崇められています。
・大亀信仰
 安芸の亀山神社周辺にある信仰で、千年前の火と根の戦争において 火の勇者・義経と共に戦った「弁慶」をご本尊とする信仰。 「亀は万年」と言われる事から長寿にご利益があるとされ、 特に年配に人気がある。
・ヨミ信仰
 根の一族に見られる信仰。 根の一族を作った人物なので、根の一族からすれば創造主でもある絶対的な神様。 現在は蘇生中で、ヨミ自体がその力を行使出来ない。 しかし、その吐息が根の一族に与える力は脅威。
・マリ信仰
 火の一族・イヒカの民・天狗などによく見られる信仰。 火の一族を作った人物なので、火の一族からすれば創造主でもある絶対的な神様。 現在はヨミに喰われ、力を封印されているため、助けは期待出来ない。

 ヨミ・マリ信仰については信仰の対象が実在するという点で、 他の宗教・信仰とは少々異なるかもしれませんが(大亀信仰は伝説であり、 弁慶が生きているとは知らないので仏教などと同じとします)、 天狗やイヒカの民の話し方から、ちょっとした宗教と見ても問題ないでしょう。 おそらく千年前に健在だった頃でも、たまに出てきて力を貸す程度だったのではないでしょうか。

 色々ありますが、全て「いくら祈っても何もしてくれない」という部分で共通しています。 自分で行動し努力しなければ、望む結果を得る事は困難です。 また、他のファンタジー系のゲームにあるような、 「神への信仰→神の力を借りて魔法!」みたいなものもありません。 術は全て自力です。 各地にある神様が作ったと言われるもののほとんどは、 千年前に火の一族や根の一族やイヒカの民が作ったものだったりします。 とにかくほとんどの場合において、神が力を貸してくれる事はありません。なので…

「現実には影響力の無い、ただの精神的支え」

というところでしょうか。

これはゲーム的に言えば、 物語の根底にある「運命は自分で切り開け」というメッセージから、 意図的に仕込まれたものかもしれませんけどねぇ。



根の一族はなぜ聖剣を守るのか
 根の一族は大和地方各地から掘り起こした聖剣を、 根の城に置き大将に守らせています。 暗黒ランに唯一対抗出来る火の一族の最終兵器であり、暗黒ラン唯一の弱点です。 はっきり言って破壊してしまえば暗黒ランは無敵となるはずです。 なぜ破壊してしまわないのでしょうか?

「破壊出来なかったから」

簡単過ぎますが、それが答えとなることでしょう。 聖剣にはそれぞれ製作した火の勇者の魂が宿っており、 千年もの時間が経過しても、形状と美しさと暗黒ランを封印する力を維持しています。 三博士でさえ破壊することが出来なかったのでしょう。 どこかに隠しても、手段を選ばない火の一族にはいつか見つけられてしまう… というわけで、一番確実で状況の把握が容易なのが「自分達で守る」ということだったのでしょう。

また、この考察はこちらへも続きます→「根の城が崩壊するわけ



卍丸にだけ聖剣が扱えるわけ
 聖剣は暗黒ランを封印する為に無くてはならない、物語の重要な鍵となる剣です。 しかし、その聖剣は卍丸にしか扱えないどころか、受け渡しが出来ない事からわかるように、 持つ事さえ出来ないようです。 もしカブキが扱えたら、暗黒ラン封印という目立つ大役を卍丸にやらせるわけがありません。 極楽が扱えたとしてもほぼ同様に、 子分の卍丸(だと勝手に極楽が思っている)に暗黒ラン封印という重要な仕事を任せるとは思えません。 絹は扱えても卍丸にやらせたでしょうけども。 ではなぜ卍丸にだけ扱えるのでしょうか?

「火の一族の血が一番濃いから」

だと思われます。
ちなみに卍丸の火の一族の血が濃いという事は、 鬼火の巻物を預かる天狗の
へえー 今どき いるんだな
あんたほど 火の血が 濃い者も!
まだまだ 捨てたもんじゃねぇな▼
という台詞からわかります。 ではなぜ火の一族の血が濃い人しか扱えないのでしょうか?

・聖剣は最終兵器
 何度も言うように、聖剣は暗黒ランを封印する為の最終手段です。 これが無くなったり壊されたりすると、暗黒ランへ打つ手が無くなります。 そう簡単に作る事も出来ず、暗黒ラン一本につき一振りの聖剣が必要で、一振りでも欠けると致命的です。 聖剣に宿る火の勇者の魂も、 それを防ぐために全力で他人の手に渡る事・破壊される事を阻止するでしょう(参照根の一族はなぜ聖剣を守るのか)。

・同調出来ないと暗黒ランは封印出来ない
 聖剣は本来、製作者にしか扱えません。 製作者以外が持っても、ただのナマクラ刀です。 聖剣に宿る火の勇者の声を聞き、精神と肉体を同調させ、 聖剣の本来の力を引き出さなければ、暗黒ランは封印出来ません。

・火の一族の血が濃いと同調出来る
 火の一族の血が濃いという事は、心身の構造が近いとも言えます。 精神と肉体が、千年前の火の勇者達と同調し易いわけです。 そうすれば、声が聞こえて、尚且つ聖剣の本来の力を一瞬でも引き出して、 暗黒ランを封印出来るのでしょう。

そういうわけで、卍丸が選ばれた…というより卍丸しか居なかったのでしょう。 七人全ての火の勇者、しかも男女年齢の別無く同調出来る卍丸ってのも、 なかなか奇跡的な存在ですねぇ。 カラスは根の一族ですし、火と根が交じり合っていたという事もよくわかる部分です。


 ちなみに、白銀城で絹が蛇光院松虫を卍丸に渡していますが、 あれは手に持っているわけではなく、念動力によって動かしているのではないか? または松虫が絹に持つ事を許した…松虫は絹を必死に説得していたのかもしれません。 なんて考えるとなかなかドラマチックなような気がします。



根の城が崩壊するわけ
 聖剣を守る根の城は、聖剣を取り城を出ると崩壊し消滅します。 せっかく作ったのにもったいない。 そのままにしておけば、活動拠点として使えるはずです。 また、地獄城のように崩壊の巻き添えにして火の勇者を始末するという使い方もあるはず。 なぜそれをしないのでしょうか?

「聖剣の力を利用して根の城が成り立っていたから」

よくあるタイプの「○○(ボスの名前)の魔力が切れたんだ!崩壊するぞ!」 とはちょいと違います。 まず、もし大将の魔力(みたいなもの)によって根の城が成り立っていたなら、 大将を倒した時点で崩壊が始まっていいはずです。

 なぜ聖剣の力を利用したのかというと、「根の一族はなぜ聖剣を守るのか」 にあるように、聖剣の処遇について根の一族は 「聖剣が破壊出来ない」→「所在は把握しておいた方がいい」→「自分達で守護するのが適当」 ということで落ち着いたと考えられます。 しかし、ただ守るだけではお荷物です。 せっかくある強大な力を、三博士が利用しないわけがありません。 その力を利用して根の城を再建(再現?)したのでしょう。 聖剣には千年前に撃破された城を再生させてしまうほどの力があったわけです。 しかし逆に急造なために、その支えである聖剣が城から出てしまうと、 一瞬で崩壊してしまうというわけです。 城を出るまで崩壊しないのは、 直に吸収せずとも城を保てるほどの力を発しているからではないかと思われます。 聖剣が常時放つ青白いオーラが、その力の凄さを物語っていますよねぇ。

 ちなみに地獄城が守っていたのは「竜の勾玉」ですが、 これも相当の力があったと思われますが(実際に都を沈めるほどの力がある)、 台座から離した時点で城の崩壊が始まりました。 城内にあった罠や、大量の根の一族の待ち伏せから考えて、 おそらく意図的に崩壊が早まるように、 「竜の勾玉」から直に力を吸収しないといけない仕組みになっていたのではないでしょうか。 または、逆に「竜の勾玉」からは直に力を吸収しないと城の再建に十分な力が得られないために、 それを利用した罠を仕掛けたとも考えられますが。
 ちなみにちなみに、前者の罠は聖剣でも使えたはずです。 この罠を最初からやっていれば、 もっと火の勇者に損害を与えられたのではないか?と思われますが、 ご存知の通り三博士の予想では、 七本の暗黒ランが封印されるのにかかる時間はもっともっと長くなる予定で、 ギリギリまで余裕のはずだったのです。 卍丸達の成長がそれほど想定外の速度だったわけですな。 最後の最後で考えた、苦肉の策とも言うような罠だったのかもしれません。



天狗はなぜ殺されないのか
 天狗は各国各地で巻物を火の勇者に渡すという使命を持つため(参照天狗の使命)、 巻物を守っています。ですが、なぜ殺されないのでしょうか? 殺すなりなんなりして巻物を奪えば、火の勇者の成長を遅らせる事が出来たはずです。

 もし天狗が非常に強く、倒す事が出来なかったとしたら… 暗黒ランの根で道を塞ぎ、 巻物の入手を遅らせるくらいしか妨害手段が無かったくらいに天狗が強く、 手を出せなかったというわけです。しかし慈悲深いと敬われる天狗様。 そんなに強ければ、もう少し周辺の民を助けてあげても良かったのではないかという気がします。 また、こちらもご覧下さい→天狗はなぜ戦わないのか。 そんなわけで…

「強力な結界が張れる」

という所でしょうか。

 この結界とは、術の「結界」の事ではありません。 もうちょい広い範囲での、誰も近寄れなくなるような結界が張れるという事です。 伊勢神宮の強力版のような。 それなら、近くの道を暗黒ランの根で塞ぐしか手が無かったというのも説明がつく気がします。



天狗はなぜ戦わないのか
 天狗は術はなかなかやるようです。 ですが、実戦で協力してはくれません。 なんで彼等はただただ見守るのみなのでしょうか?

「戦う事は千年前に辞め、力は失われているから」

 天狗達は千年前に戦争が嫌になったので根の一族を抜けたという過去があります。 そして「イヒカの民と天狗が受けたマリの恩」で考察した通りであれば、 ヨミの呪縛が解かれた今では、力があったとしても精神状態や考え方は普通の人と同じです。 命を捨てるような戦い方をする根の一族と戦う事は、おそらく出来なかったでしょう。 千年前も根を抜けた後は実戦ではなく、 術が得意な事から察するに、おそらく主に術の開発という形で火の一族に協力していたのではないでしょうか。 また、千年の平和の中で、火刃人が刀鍛冶の技術を失ったように、 おそらく戦うための力は失っているのではないかと思われます。

 天狗達が戦えない代わりに、カラスひとりが天狗達の分の戦いを受け負っていた。 なんて考えてみるのも、何かドラマチックな気がします。 一体どれほどの恐怖を押し殺して戦っていたのか…。



卍丸の父が旅立ったわけ
 卍丸の父は、物語スタート前の一年前に旅立っています。 理由は不明。なぜ旅立ったのでしょうか?

(1)修行
 より強くなるために…?でも、この頃のジパングは、 特に戦国時代というわけでもありません。 隠密や侍、忍者に軍隊もありますが、 それぞれの国同士は支援要請をしたり結構仲良くやっています。 根の一族対策でみな精一杯で、 そのために協力しあってただけかもしれない…とも考えられますが、 火の一族の血を引いていた卍丸の父が、 常人相手に修行しなきゃいけないとは思えません。 また、形見や伝言を残す…つまり命を落とすほどの修行をするのか?という疑問も出ます。

(2)根の一族復活を察知して
 卍丸の父が旅立ったのは、三博士が嘆きの谷を出た時期と被ります。 卍丸の父は天狗と親交が深く、そして天狗はものすごい情報網を持っています。 それにより、三博士の不穏な動きなどの情報を得ていたのかもしれません。 そして、根の一族の復活を阻止すべく、ひとり旅立ったのではないか?という説です。 大変危険な旅になることが容易に予想され、 そのために「形見の剣」「父の陣羽織」「卍丸への伝言依頼」を残していたと考えられます。
関連・参考→「卍丸の父が火の一族について知っていたわけ

このサイトでは「(2)根の一族復活を察知して」を結論とします。



卍丸の父はなぜ吹雪御前に殺されたのか
 まず「卍丸の父が旅立ったわけ」をご覧あれ。 卍丸の父は「根の一族の復活阻止のために旅立った」と考えられます。 そのために、

「吹雪御前に始末されてしまった」

と考えるのが自然です。 根の一族の封印されていた大将達(参考「千年前の根の大将復活のわけ」)は、 随分と早くから復活していたことになりますね…。

ちなみに、火の一族は普通に強いですが、 根の一族の強さはヨミの状態に依存するという性質があります。 当時はまだ暗黒ランも無く、ヨミの息吹による狂戦士化の恩恵も受けられないため、 火の一族である卍丸の父と戦った吹雪御前はなかなか肝が座ってますね。 まぁ、卍丸の父が卍丸ほど火の一族の血が濃くなく、 そんなに強くなかったとも考えられますが。



人魚に男性はいるのか
 人魚とは、上半身が人間で下半身が魚という種族です。 現在ジパングには越前/人魚村と安芸/船海宮に十数人ほどしかいない、 希少種族となっています。 さて、そんな人魚ですが、両方の村を見渡しても、男性らしい人魚が見当たりません。 まさか人魚に男性はいないのでしょうか?

「一応居る事は居るっぽい」

なぜこうなるかというと、人魚村の女王・ヤダキの存在です。 女王です。女の王様なのです。 「女」と区別するということは、「男」もいると考えて間違い無いはずです。 そして、義経も一応人魚の血を引いています(参考「義経にはなぜ足があるのか」)。

 でもなんで男性が見当たらないのでしょうか…。 たまたま狩りにでも出ていたのか? 男性は水から出られないのか?謎は深まる…。



義経にはなぜ足があるのか
※元々この項目は「義経は人魚なのか」でしたが、 考えていくうちに、「義経が人魚なのかどうかっていうか、 そもそも火の一族かどうかもわからない」という事がわかりました。 このあたりはどうしてもはっきりさせておかないと面倒なので、 ゲーム内では語られませんが、 攻略本「天外魔境IIMANJIMARU公式完全攻略絵巻」巻末の 「天辞苑」の義経の項目の裏設定「じつは義経は人魚の血をひいている」 を、このサイトではそのまま採用します。

 さて、義経といえば千年前の七人の火の勇者のひとり。 出身は安芸の船海宮。この船海宮は人魚の住む場所。 義経も人魚の血を引いています。 だけど義経にはしっかり足があります。 これは一体どういう事なのでしょうか…?

(1)男性の人魚には足がある
 男性の人魚には足があるという説です。 これは、越前/人魚村と安芸/船海宮のどちらにも男性の人魚が見当たらないからです (前提の話→人魚に男性はいるのか)。 足があり、普通の人間となんら変わらない男性の人魚は、 人魚であることを隠して、人間の中で暮らしていたのかも? ただ、この説は完全な妄想で、根拠がありません。

(2)義経の足は術によるもの
 マリとか、そのあたりの人による術で、 尾びれを足にしてもらったという説です。 ヨミは呪いで人間をクモにしたり、石化させたり、人魚とはまぐりを合成したりできます。 マリにも足を生やすくらいのことはできただろうと思います。 あれだけ大量の人間を生き返らせる事ができるんですから。 ただし、この説には何の根拠も無く、単なる思い付きです。

(3)火の一族の血が濃いから足がある
 まずは「義経は火の一族の血を引いているのか」をご覧あれ。 義経は火の一族の血も引いていて、 その火の一族の方の血を濃く受け継いでいるから足があるという説です。 すごく説明が楽な説です。

このサイトでは「(2)義経の足は術によるもの」を採用してみたいです。

「仲間の人魚を根の一族に殺され、 根の一族と戦うため、どうしても足が欲しくてマリにお願いした」 みたいなのが、個人的に燃えるからです。 足を得た代わりに海で不自由になった分は弁慶がサポートしたみたいな…燃えるなぁ〜。 しかしそうなるとはまぐり姫は本当に運が悪いというかなんというか…。



絹の本当の姿はどっち?
 絹は、いつも人間となんら変わらない姿をしていますが、 「鬼怒」を使用すると、二本角の青鬼へと姿を変えます。 どっちが本当の姿なのでしょうか?

(1)いつもは鬼の姿を隠している
 絹は鬼の姿に対して、良いイメージを持っていません。 「醜い」と思っています。 そのために、いつもは人間の姿に化けているとする説です。

(2)鬼の姿は「鬼怒」使用時限定
 「鬼怒」を使っている時だけ鬼の姿になるという説です。 通常は火の一族の血の方が濃いために、人間と変わらない姿ですが、 「鬼怒」は、鬼族だけが使える「鬼道」の最終奥義です。 ものすごーく鬼族としての血を発揮しないと使えないはずです。 その副作用的に、鬼の姿になるというわけです。 また、「鬼怒」を使うと、体がどんどん消費され、減っていきます。 そして体が一定以下になると「鬼怒」は使えなくなります。 「体が少ないと使えない」ということは「力が入らない」といえるのではないでしょうか。 そんな気が抜けた状態で「人間に化ける」ということが果たして可能でしょうか? 京に住む変化が得意とされる狸も、 人間に化けるには結構な修行や緊張状態を要されるのに、 鬼族や火の一族が容易に変化が出来るとは考えにくいです。

このサイトでは「(2)鬼の姿は「鬼怒」使用時限定」を支持します。

 そもそも「どっちが本当の姿か?」という質問が変でした。 鬼の姿も人間の姿も本当の姿だと思われます。 どっちの力を使うかによって姿が変わってしまうと考えられます。 念動なんかを使う時は、目が赤くなったりしてるかも。



絹の「鬼族=醜い」は本心なのか
 絹の父は鬼族・酒呑童子。母は火の一族の血を引く綾。 ですが、絹は白銀城で
醜い鬼の姿まで さらしてしまい…
もう 私には 生きる勇気も
力も ありません…
と嘆いたり、 実の父・酒呑童子に対し
ねえ 見て これが
私の 大好きな 父さまよ
すご〜く 恐そうでしょ?
と言ったりしています。 絹は「鬼族の見目形は醜い」と本気で思っているのでしょうか? 絹は鬼族の中で生まれ育ち、普通の人間の姿をしているのは綾一人。 そのような環境であれば、綾のような顔こそ「変な顔」と思うのが自然ではないでしょうか? 綾が鬼族の中に入ってから、人間との交流が多くなったとはいえ、 最も多く、深い交流があったのは鬼族のはず。

(1)身内から言う事による差別意識の歯止め
 ある人が身内や友達を「こいつブッサイクだろー」と紹介したら、 あなたはどういう反応をするでしょう? 「いや、そんなことないですよ」となるのではないでしょうか? このように、相手に否定させる事によって、 その相手は深層心理の中で、本当に「この人はブサイクではない」と思い込むようになります。 …っていう話をどこかで聞いた覚えがあるんだぁ。 この話が間違いだとしても、表でこういうやりとりをすれば、 わざわざ裏で「ブッサイクだったな〜」といったような陰口は、 叩かれにくくなるんじゃないかなぁ?と思う次第です。どうかな。

(2)「鬼族=醜い」は、鬼族全体の世論
 鬼族全体が「鬼族は醜い見目形をしている」 と思っている人が大多数なのだという説です。 子供の考え方は、親や育った環境の影響を強く受けます。 生まれた時から周りの大人が「鬼は醜いなぁ」と言っていれば、 絹もそう思うようになって不思議ではないと思います。 でもちょっと突飛すぎるかも。

(3)絹は鬼族との交流が薄い
 まずはこちらをご覧あれ「絹の本当の姿はどっち?」。 つまり、絹は通常時は人間の姿であるわけです。 そうなると鬼の中では浮いてしまう。 大人にはされなくとも、子供間でちょっとした仲間はずれはあったかも。 また、それらが無くても個人的な疎外感くらいはあったと思われます。 実際、近江/綾部村に絹とよく遊んだという娘さんがいます。 同じ姿の人間と居たほうが居心地がよかったのかも。 そのために、実際は鬼族の中にいた時間の方が長くても、 人間といた時間の方が印象が強く、「鬼族は醜い」と考えるように至ったという説です。

(4)個人的な美意識
 ただ単に絹の美的感覚として、鬼の姿が醜いという思考回路であるとする説です。 単純すぎてつまらない説です。

まだまだ考察を継続します。



鬼族に女性はいるのか
 鬼族とは、頭部に数本の角を持ち、 人間以上の力と特殊な術「鬼道」を扱える多色人種です。 鬼族は近江/大江山と、吹雪御前らに追われて吉備/矢喰城と長門/綾鬼城にもいますが、 女性の鬼が見当たりません。 絹は通常は普通の人間と同じ姿ですが、本気を出せば二本角の青鬼です。 女性の鬼がいることは間違い無い!でも見当たらない。なぜでしょう?

(1)女性は皆殺しにされた
 鬼族は大江山鬼族討伐隊によって多くの者が殺されてしまいました。 その時に残虐非道な吹雪御前なら、 女子供を優先して殺してまわるぐらいの事をしていてもおかしくありません。 そんな説です。 ただ、鬼族もそんなに弱い種族じゃありません。 男性があれだけ逃げられたなら、女性の数人くらい守れてもおかしくないはず。 この説は、ちょっと鬼族を馬鹿にしている気がします。

(2)女性はかくまっている
 女性の鬼族は、地下や表からは見えない場所に閉じ込めて守っているという説です。 ただし、根拠は一切無く、完全な妄想です。

(3)女性は人間に化けている
 人間に化けて、人間と暮らしているとする説です。 ですが、鬼族が変化が得意というような話はあまり聞きません。 変化が得意だという狸でさえ、結構な修行と緊張を要します。 鬼族にそれが出来るかは、ちょっと疑問です。

(4)女性は居らず、絹は特別
 鬼族に女性はいないとする説です。 絹は火の一族の血を引いているため、純粋な鬼族とは違います。 女性として生まれたのは非常に特別だったのかも。 でも、だとしたら繁殖が人間頼みという、 なんともヘンテコな種族…もっといえば突然変異した人間みたいな事に。 でも、だからこその少数種族とも考えられるわけで…どうだろな。

まだまだ考察を継続します。



義経は火の一族の血を引いているのか
 義経といえば、水の貴公子といわれた千年前の七人の火の勇者のひとりです。 人魚の血を引いている事は「義経にはなぜ足があるのか」 でわかりました(ていうか決めました)。 ですが、火の勇者といえども、同じく火の勇者だったカラスが根の一族である事からわかるように、 火の勇者が火の一族、またはその血を引いているとは限りません。 義経は火の一族の血を引いているのでしょうか?

「火の一族の血を引いている」

だと思います。まず、もし純粋な人魚だとした場合、 人間相手にまったく手出しが出来ないというのに、 化け物の如き強さを誇る火の一族でさえてこずる根の一族相手に、 人魚がかなうのだろうか?という疑問が湧きます。 「人魚の中でも特異な強さを持った戦士だったのでは」 という可能性は、あまり考えられません。 もしそういう可能性があるなら、 もっといろんな種族から戦士がいていいはずです。 本当に、どんな種族、どんな生物より、ものすごく、飛びぬけて、 異常に強いのが火の一族と根の一族なんだろうと思われます。 あんまり言いたくないけど…そういう物語なんです!



静は火の一族なのか
 静といえば、火刃の女王といわれ、盲目の千年前の七人の火の勇者のひとりです。 ですが、火の勇者といえども、同じく火の勇者だったカラスが根の一族である事からわかるように、 火の勇者が火の一族とは限りません。静は火の一族、またはその血を引いたりしているのでしょうか?

まず、なぜ私が火の一族かどうかを疑うのか?それはその異名です。 「火刃の女王」。これだけ聞くと、まるで火刃人のように聞こえるからです。 でも、だとしても

「少なくとも火の一族の血を引いている」

だと思います。 もし火刃人だったとして、現在の火刃人を見ても、戦闘力が高そうには見えません。 千年前だって、聖剣製作に携わったことはわかっても、 戦争に出たような話はありません。 「火刃人の中でも特異な強さを持った戦士だったのでは」 という可能性は、あまり考えられません。 もしそういう可能性があるなら、 もっといろんな種族から戦士がいていいはずです。 本当に、どんな種族、どんな生物より、ものすごく、飛びぬけて、 異常に強いのが火の一族と根の一族なんだろうと思われます。 あんまり言いたくないけど…そういう物語なんです!



人間の起源
 天外魔境IIをやっていると、アレ?と思うことがあります。 「ヨミが流刑地である出雲の小島に降り立ち、その人々を根の一族にした」 という話がある一方で、 「火の一族と根の一族が交わって人間になった」と、 マリが言っていたりするからです。 どっちが先なのでしょうか?

(1)マリの言う"人間"とは、"現在の人間"という意味
 人間はマリ・ヨミが来る前から居たが、 それは今と比べれば非常に原始的な人間だったのではないかとする説です。。 ただし、出雲の小島が流刑地とされていたということは、 それなりの法などがある文化程度はあったと推測されますが。

(2)ヨミが根の一族にしたのは火の一族
・マリとヨミが強き命(後の火の一族)を生み育てる
 元々マリとヨミは創造主に「二人で力を合わせて強き命を育め」と指令を受けています。 最初は協力して、二人の考えた「強き命」を作った。 そして、その結論がマリの考えた「他人をかばいあう愛」のある生命体だった。 生命体は順調に増えていく…。



・ヨミが不満を抱く
 「他人をかばいあう愛」を持った生命体が、 その愛があるが故に行う自己犠牲行為(己を盾にして他人を守るなど)に、 「この生命体は創造主の願った強き命ではない」と思いはじめる。 (特に他人をかばったがために命を落とした生命体を見て、 ショックを受けるとかいうような事があったのではないでしょうか)



・ヨミが出雲の小島にいた人々を根の一族に
 ついに不満が爆発したヨミはマリから離れ、独自の生命体を作ろうと思い立ち、 出雲の小島にいた人々(最初にマリと共に作った生命体)の情念を感じ取り、己の理想に近い生命と判断。 「他人をかばいあう愛」を取り除き 「揺ぎ無き闘争心、決して諦めぬ不屈の心」を与え、根の一族へと作り変える。 (一人で一度に多くの事をしたため、ここで力を使い果たし、ヨミは眠りへ…)



・いつの間にか火と根は交わり人間へ…


 このサイトでは
「(2)ヨミが根の一族にしたのは火の一族」
この方向で考えていく事にします。


 (1)だと、さすがに法がある生物を「原始的」とはいいにくいと思われるので。 根の一族の中に「かばう」を使う者がいますが、これは根の一族の方にも、 火の一族の血が混じりつつある状態だったからではないか?と考えます。



紅丸は鬼族と関係あるのか
 紅丸さんといえば、千年前に活躍した七人の火の勇者のひとりです。

 まず、この疑問が出る理由を説明します。 それはズバリ、紅丸が作った聖剣「法水院紅丸」です。 「法水院」とは、近江の大江山の奥地にある聖地です。 そしてそこは鬼族が長年暮らしていた場所でもあります。 これが、紅丸が鬼族との関係を匂わせる理由です。

(1)紅丸は鬼族の血を引いている
 紅丸は鬼族の血を引いているという説です。 ただし、千年前も大江山に鬼族がいたかどうかが鍵になります。 たまたま今鬼族がいる場所が大江山なだけかもしれません。

(2)別に関係ない
 これは「(1)」の説の疑問部分を信用した場合の説です。 千年前から鬼族が大江山に居たというような話は、特に無いからです。 千年の時の中で、たまたま鬼族が住み着くようになったのが、 大江山だったというだけかもしれないからです。

でもやっぱり「(1)紅丸は鬼族の血を引いている」がいいな!

やっぱり色んな所で関係がある方が面白いし、 紅丸が鬼族の血を引いているとしても、なんら不都合も無いので、 このサイトでは(1)を支持したいです。



紅丸はなぜ「獅子王」なのか
 「獅子王」とは、千年前の七人の火の勇者のひとり、紅丸の異名です。 同じ七人の火の勇者の女彦は「火の巨人」ですが、 これは女彦がデカかったからと簡単にわかります。 では、紅丸はなぜ「獅子王」なのでしょうか?

(1)その強さを「獅子王」と例えた
 火の勇者と呼ばれるには、基本的な強さが必須です。 その強さを「獅子王」と例えたとする説です。 獅子といえば、百獣の王と言われるネコ科のライオンさんですから。

(2)鬼怒を使う様を「獅子王」と例えた
 紅丸は鬼族の血を引いています(参照「紅丸は鬼族と関係あるのか」)。 もしかしたら鬼怒を使えたかもしれません。 その時に、オーラのようなものが全身を包み、髪が逆立っていう様子が、 獅子のたてがみのように見えたのかも。 でも、絹が鬼怒を使ってる様子を見ると、大して髪が逆立ったりはしていないですね…。 あ、じゃあ犬歯が伸びている様子とかかも。そんな説です。どうですか。

このサイトでは「(2)鬼怒を使う様を「獅子王」と例えた」を支持します。

ちょっと他に思いつかなくて。(1)でもいいけど、(2)の方が個人的に好きなのです。 それに(1)だと、まるで無個性なのでとってつけたようにも感じるので。 だって火の勇者はみんな強いわけだから。



鬼族は何のために「青葉の笛」を盗んだのか
 「青葉の笛」とは、物語の中では弁慶の呪いを解くための必須道具で、 元々は根の一族の持ち物だったはずが、千年前の戦争時に鬼族に盗まれて以来、 行方がわからないという代物でした。 しかし、なぜ鬼族は千年前にこの「青葉の笛」を根の一族から盗んだのでしょうか?

(1)単なる好奇心
 鬼族が「青葉の笛」に興味を持って盗んだとする説です。 ただ、根の一族には火の一族以外ではまったく歯が立たないほどに強いです。 下手したら殺されかねません。 命をかけてまでこんな笛ひとつを盗もうとするかは疑問です。

(2)四人の火の勇者の呪いを解くため
 四人の火の勇者とは、千年前に砂神城を撃破した義経・女彦・静・松虫のことですが、 彼らはその後、ヨミに呪われて蜘蛛にされてしまいました。 この呪いを解くために「青葉の笛」を盗んだとする説です。 前提条件として「鬼族が火の一族の味方」である必要がありますが、 根の一族は根の一族以外の種族を全滅させるつもりであったろうと思われるので、 根の一族以外の種族はみな同盟関係にあったと考えて問題無いと思われます。 人魚や火刃人も火の一族には協力的でした。 ですが、こちらも(1)と同様に命をかけてまで盗もうとするかちょっと疑問です。 紅丸ならまだしも(参考「紅丸は鬼族と関係あるのか」)、 四人の火の勇者と鬼族に関係のある人はいません。 まぁでも、四人の火の勇者は大戦の要なので、 命をかけていてもおかしくはないかな?とも考えられますが。

(3)弁慶の呪いを解くため
 弁慶とは安芸で義経の海の足となった大亀さんです。 彼は千年前、ヨミの呪いによって石にされてしまいました。 その呪いを解くべく、「青葉の笛」を盗んだとする説です。 ですが、こちらも(1)と同様に命をかけてまで盗もうとするか疑問です。 しかも(2)の火の勇者よりもさらに関係性の薄い亀さんです。 それに、実際に笛を盗む事に成功したのに、千年後の現在、弁慶はまだ石のままです。

(4)換金目的
 鬼族が「青葉の笛」をお金に換えるために盗んだとする説です。 ですが、こちらも(1)と同様に、命をかけてまで盗もうとするが疑問です。 また、みんな殺されようとしている戦争中に、そんなにお金に価値があるでしょうか? こんな笛を大金を出して買う人がいるでしょうか?(足下兄弟なら買いそうな気もするが)

まだまだ考察します。



千年前に根の島を引いたのは誰なのか
 根の島というのは出雲の小島で、根の国「黄泉平」がある場所です。 千年前、四人の火の一族がその島を本州に引き、地続きにして攻め入りました。 ではその根の島を引いた四人とは誰だったのでしょうか? ちなみに、この島引きですが、時期がよくわかりません。 それぞれの時期で考えてみます。

 あと、これだけ重要な仕事です。そこいらのただの火の一族にやらせたとは思えません。 何度も失敗するようなら、根の一族も黙ってはいないでしょうから。 そのため、「火の勇者か、名のある火の一族の血を引いた者がやった」という前提で考え、 「特に名も無い火の一族四人が引いた」というのは最終手段とします。

■戦争初期(極楽離脱前)
(1)紅丸・女彦・義経・極楽
 非常に大胆な説(だと個人的に思う)ですが、実はこれが書きたくてこの項目を設けました。 この時期に居た他の火の勇者・火の一族たちは
・カラス → まだ根の一族に居る
・三郎 → まだ改造手術を受けていないため、弱い
・松虫 → 恋人が生きていて、参戦していない可能性が高い
・静 → 居たとしても男性がいるならわざわざ女性にやらせるとも思えない
・千代 → そもそも戦地には行っていない
そして、この説の画期的な所は、 「極楽がなぜ突然島引きの綱を投げてくれたのかの説明がつく」事です。 物語の中で、島を四人で引く事はわかっても、実際にどこで引くか? 二本の綱をどのように使用するかは、さっぱりわかりませんでした。 であるにも関わらず、極楽は「このあたりが良さそうだな」と言って、 綱を放り投げました。まるで知っていたかのようです。 この説明がついちゃうわけです。だって千年前に一度引いてるわけですから。 ただ、島を引くと根の一族も往来が容易になります。 聖剣もまだ無いのに大丈夫?という気がします。 でもこの不安は、「この島引きによって戦争が激化するきっかけになった」と考えれば、 そう問題な感じもしません。 戦争初期なら、まだ根の一族の戦力はよくわからず、 一気に本陣を叩こうと思ったとも考えられます。

■戦争中期(極楽離脱後・聖剣製作前)
(2)紅丸・女彦・義経・カラス
・極楽 → 千代の看病のため帰郷
・三郎 → 改造手術をしていたとしても、まだ重要な仕事は任せられる立場になさそう
・松虫 → 男性がいるならわざわざ女性にやらせるとも思えない
・静 → 男性がいるならわざわざ女性にやらせるとも思えない
・千代 → 病気でそれどころじゃない
最も無難な説ですが、(1)ほど画期的じゃなくてつまらないです。 また、島を引くと、根の一族だって往来が容易になります。 まだ聖剣も無い時期に島を引くとは考えにくいです。 (1)のように、「激化するきっかけになった」とも考えにくいです。 戦争中期ともなれば、相手の戦力もそれなりにわかるはず。 火の一族には決め手の聖剣も無いままに、戦争を激化させることは良策とは思えません。

■戦争末期(聖剣製作後)
(3)紅丸・女彦・義経・カラス
・極楽 → 人魚に幽閉されている
・三郎 → 重要な仕事はやはり年長者に任せられると思われる
・松虫 → 男性がいるならわざわざ女性にやらせるとも思えない
・静 → 男性がいるならわざわざ女性にやらせるとも思えない
・千代 → もう死んでいる
この時期ならこの人たちが妥当かなという所です。

とりあえず「■戦争初期(1)紅丸・女彦・義経・極楽」を支持したいところです。

ただし、この項目はあとで大幅に修正される可能性があります。 今後それぞれの火の勇者の死んだ時期を考察する予定で、 その考察如何で、戦争末期の考察をする場合に「義経・女彦・静・松虫」は居なくなる可能性があります。 これは四人の火の勇者がヨミに呪い殺されているからです。 もし島引き前に呪い殺されていたら、居たのは「紅丸・カラス・三郎」だけに…。 さらに、下手すると三郎も居ない可能性も…。

また考察します。



そもそも暗黒ランとは何なのか
 暗黒ランはヨミへ栄養を供給したり、根の一族搬送や各国力の弱体化など、 根の一族の強力な武器となっています。 さて、じゃあその暗黒ランとは一体何なのでしょうか?

(1)根の一族が作った、ヨミへの栄養供給装置
 根の一族はヨミを復活させようとしていました。 その時に作ったとする説です。 ただ、それなら根の一族み〜んな暗黒ランと同じ装甲にすればいいじゃないか! という気がします。聖剣しか対抗手段が無い戦士が大量に出来るわけですから。

(2)ヨミの体の一部
 暗黒ランはヨミの体の一部なのだとする説です。 暗黒ランは聖剣以外受け付けないという、異常な強さがあり、 これならそれが納得出来る気がします。

このサイトでは「(2)ヨミの体の一部」を支持します。


 「復活前から暗黒ランが”使えた”というのは少々問題があるのでは」というご指摘をゲット!
言い訳をします。
ヨミは死んでいるのではなく、睡眠、または仮死状態っていう感じなわけです。 人間も寝ている間は呼吸をしてますよね。 その口の部分(暗黒ラン)をちょっと操って地上に出すくらいのことは出来たのではないかなぁという事なのです。



暗黒ランが咲く場所は選べたのか
 暗黒ランはヨミへ栄養を供給したり、根の一族搬送や各国力の弱体化など、 根の一族の強力な武器となっています。 さて、その暗黒ラン、大和地方各地に咲いていましたが、 この咲く場所は選べたのでしょうか?
ちなみに、なぜ選べたかどうかを気にするかというと、 長門/秋芳洞に生えた時に誰かが(後で誰が言っていたか確認する)、 「暗黒ランの防衛を考えて秋芳洞に生やしたんだろう」というような話をしていたからです。 本当にそうなのでしょうか?

「選べる」

このサイトでは選べると定義します。 火多/高山村に出現する前に、地震が頻発していました。 これは地下を潜行していた証拠になるのではないでしょうか? また、暗黒ランはつぼみ状態で地面から飛び出し、花を開きました。 つぼみがドリル代わりになって、掘り進んでいたと考えられます。

 ちなみに、咲く場所は選べそうですが、一度咲いたら動けないとも思われます。 もし動けるなら、どんどん別の場所に移動させれば良かったはずです。 あれだけしっかり根を張ると動けなくなってしまうのかも。 また、また地下に潜るとしても「つぼみがドリル代わり」だったわけなので、 一度咲いてしまうと潜行は出来ないのかも。 実際の花とはまた違うので、またつぼみ状態に出来そうな気もしますが…出来ないってことで!



暗黒ランが咲く場所って?
 暗黒ランはヨミへ栄養を供給したり、根の一族搬送や各国力の弱体化など、 根の一族の強力な武器となっています。 さて、その暗黒ランは咲く場所が基本的に選べたわけですが(参考「暗黒ランが咲く場所は選べたのか」)、 咲かせた場所には、どんな基準があったのでしょうか?

(1)神社などを狙って生えている
 暗黒ランは多くが神社に生えてきていました。 神社などは、ジパングの民の主な信仰対象です。 これらを突き破って暗黒ランが生えれば、 「神や仏様もかなわない」という「絶望感」を多くの民に与える事が出来るでしょう。 このような「絶望感」などは、確かヨミの栄養になったはず…(後で要確認)。 そしてさらに戦意喪失も狙えるというわけです。 そのために、神社などを狙って生やしているとする説です。

(2)基本的に千年前に封印された所からそのまま生えている
 千年前に暗黒ランが封印された場所からそのまま生えているとする説です。 何か悪いものが封印された場所に、 そこを守護・供養目的で神社などを建立することはよくあることです。 七本目の暗黒ランについては、暗黒ランを守る目的で長門/秋芳洞に咲かせたと考えられます。 ただし、千年前に封印されたわけで、聖剣と暗黒ランは対で存在したはずです。 聖剣は大和地方各地で発掘作業が行われましたが、 火多/高山村や伊勢/伊勢神宮などの神社で発掘作業が行われたような形跡は無く、 そのような話もありません。

このサイトでは「(1)神社などを狙って生えている」を支持します。

考えるまでは(2)かなと思ってたけど、発掘がね…そうなんだよね…。



千代はなぜ極楽に「人魚の涙」を飲ませたのか
 極楽は千年を生きる火の勇者。千代はその恋人の人魚さんです。 極楽は、飲むと寿命が千年延びるという効果のある 「人魚の涙」を千代からもらい、千年寿命が延びました。 物語のとても基礎的な部分です。 ですが、なぜ極楽に「人魚の涙」を飲ませたのかは、 具体的に明らかにされていません。千代はなぜ飲ませたのでしょうか?

(1)千年後の極楽の役目を予知して
 千代は火の一族の引いていて、予知能力がありました。 千年後に極楽が大事を行うとわかり、飲ませたとする説です。 一番自然かな〜と思います。

(2)千年後に生き返る事を予知して
 物語の最後、マリが多くの人を生き返らせてくれました。 それを予知して、また極楽と結ばれるように極楽に飲ませたとする説です。 かなり自己中心的っぽくて、個人的にあまり好みじゃないです。

(3)(1)と(2)を足して
 極楽の千年後の用事と、自分が生き返る事の両方を予知してとする説です。

(4)恋人にはただただ生きて欲しかったので
 特に意味も無く、生き続けて欲しかったみたいな。自分の代わりにみたいな。

このサイトでは「(1)千年後の極楽の役目を予知して」とします。

(2)でも同じじゃないかと思われるかもしれませんが、 生き返るのを知っていたとするのが、ちょっといやらしいかな?と思いまして。 (1)だけのほうが純粋な感じで、個人的に好きだからです。



暗黒ランの根はもっと出せなかったのか
 暗黒ランはヨミへ栄養を供給したり、根の一族搬送や各国力の弱体化など、 根の一族の強力な武器となっています。 さて、その暗黒ランの特徴のひとつ、各国力の弱体化には、 花粉による健康被害の他、根による道路封鎖があります。 そしてこの道路封鎖が今回の議題です。 道路封鎖は、もっとバリバリやっちゃえば良かったのではないか? と思いませんか?

(1)根の伸びる距離に限界がある
 根も無限に伸びず、そんなにドバドバ地表に出していたら、 さすがの暗黒ランもしおれちゃうよ!とする説です。 実際、近くの暗黒ランからではなく、 ちょっと違う場所の暗黒ランの根が邪魔をしていたりしました。

(2)地下の岩盤などのせいで出来なかった
 地下は、すべて同じ土ではありません。中には硬い岩などもあったかもしれません。 根だけで掘り進むには、あまり硬い所は無理そうです。

(1)と(2)を合わせて、「根の長さや掘り進める地盤の問題で出来なかった」

まぁこんなところでしょう。 でも、それなら根で囲める場所に根の城を出して聖剣を守れば…という気もします。 ただ、これは聖剣のオーラの周囲には暗黒ランは根を出せないみたいな、 そのくらいの力はありそうな気がします。そゆことで。



三郎が受けた「改造手術」とは?
 三郎といえば、根の一族を離脱したイヒカの民による改造手術によって、 千年前の七人の火の勇者に名を連ねる戦士になった火の一族です。 三博士に改造を受けたデューク・ペペなどは、見るからに機械化されているというのに、 三郎は見た目には普通の人間とまったく変わりません。 一体どんな改造を受けたのでしょうか?

(1)技の力を変換するような装置をつけた
 マントー2の逆みたいな事をしたとする説です。 私が考えたのが「三郎は術が下手だった」という話から、 「術を使うのは下手だが、実は技の力が常人の数倍はある」 という設定を勝手に思いつきました。 なので、上手に使えず余りに余っている技の力を動力源にして、 腕力や素早さを上げたりしちゃう装置をつけたというわけです。 まぁ私が勝手に思いついた設定が無くても、 使えない技の力を流用すれば、それなりの強さになるのではないかと思います。 そして、三郎が受けた手術は大変危険で、根の一族すら試した事がないものであったといいます。 マントー2の場合、最初はコードが接続された状態→可動式→装着式となっていました。 最も安全なのが本体は別に置いて、コードでつなぐという方法だったものと思われます。 三郎の場合は、その危ないものを体内に完全に埋め込むというわけですから、結構危険なことであることが想像出来ると思います。

他に思いつかないので、まだまだ考察します。



三郎が自爆した時期と場所と理由
 三郎といえば、根の一族を離脱したイヒカの民による改造手術によって、 千年前の七人の火の勇者に名を連ねる戦士になった火の一族です。 ご存知の通り、三郎は自爆して死んでしまいました。 一体いつ?どこで?どうして?

■時期
 三郎は七人の火の勇者。つまり聖剣を持つ者のひとりです。 暗黒ランを封印するために、絶対に欠かせないものです。 また、聖剣は基本的に製作者しか使えません(卍丸は例外「卍丸にだけ聖剣が扱えるわけ」)。 基本的に聖剣を製作し、暗黒ランを封印した後であると考えられます。

■場所
 とりあえずある情報として「バラバラの体を浪華へ持ち帰った」という証言があります。 つまり、少なくとも「浪華」ではないわけです。まだまだ考察します。

■理由
 自爆は「三万の根の兵を一気に倒すため」にしました。 とはいえ、何をそんなに急ぐ必要があったのか? なぜそんなに大量の根の一族を相手にしなければならなかったのか? とりあえず、「ただ敵を倒すため」でないことは確かでしょう。 自爆するに足る理由といえば、百々地三太夫のまつりのように、 仲間を逃がす突破口を作るためではないかと考えられます。
・急ぐ必要性
これは、その時に火の一族側に三万の根の兵を相手に戦う余力か、 もしくは時間が残っていなかったためと考えられます。

・大量の根の一族を相手にしなければならなかった理由
根の一族が大量に護衛についている場所。とても重要な場所に攻め入ったと考えられます。 「根の国」「根の城」あたりが考えられます。

とりあえず現時点では「出雲の根の国の暗黒ランを封印し終えて、 そこにいる大量の根の一族から脱出する突破口を作るために自爆した」

と、漠然と考えていますが、まだ考えがあまりまとまってません。

まだまだ考察します。



なぜ松虫は自分の傷を治癒しないのか
 松虫といえば、千年前の七人の火の勇者のひとり。 彼女には「自分の傷を治癒しなかった」という特徴があります。 傷があったということは、「傷を受けないほど強く、その必要自体が無かった」 というわけでもなさそうです。なぜ治癒しなかったのでしょうか?

「死に急いでいた」

まぁこんなところですよね。 松虫には恋人がいて、 その恋人が戦死したことから、戦う事を決意したという経緯があります。 恋人の敵討ちはもちろん、意識的か無意識かわかりませんが、 逝ってしまった恋人の元へ早く逝きたかったのかもしれません。 「じゃあ自殺すれば早いんじゃないか?」とも思います。 ですが、恋人が守ってくれた自分の命を、自分の手にかけることは、 恋人の命懸けの行為を無にする行為に他なりません。 なので自殺はしなかったのだと考えられます。 それでもやはり早く恋人の元へと願った結果、 より死に近い戦地へと赴いたのではないかと思われるわけです。 でも、「命を粗末にしちゃだめだよ」と思ってしまう所ですが、 そこには本当に恋人を亡くしてしまった人にしかわからない感情があるのでしょう。 このあたりの心の葛藤をあえて説明せず、 「自分の傷を治癒しなかった」とだけにとどめるあたりに、 非常に心憎いものを感じます。



三郎とイヒカの民の強固な信頼関係
 三郎といえば、イヒカの民の改造手術によって、 七人の火の勇者に名を連ねる戦士となった火の勇者です。 ですがこの「改造手術」は、化け物のような根の一族ですら、 あまりに危険なためにしたことがないという手術であったといいます。 三郎はなぜこれを任せ、またイヒカの民も引き受けたのでしょうか? イヒカの民は根の一族を抜けたばかりで、いくら愛のある火の一族とはいえ、 まだ不信感を持つものがいても不思議ではないと思われます。 もしそこで手術によって三郎を死なせたとなれば、 火の一族側からの追放ともなりかねなかったのではないでしょうか。 三郎にとっても、イヒカの民にとっても危険な事であったと考えられます。 私はそこに、とても強い信頼関係があったのではないかと思えてなりません。 事実、浪華に住むイヒカの民は三郎の事を「三郎様」と敬っています。 どのようにして信頼関係が築かれたのでしょうか?

(1)脱・根の一族の手助けをしたのが三郎だった
 根の一族を抜け出たくても、根の一族にはヨミの存在自体に、 狂気を呼び起こすという性質が埋め込まれているため、 例え根の国を出たとしても、それでは出た事にはなりませんでした。 最終的にはマリの力によってその性質を抜き取られ(参考「イヒカの民と天狗が受けたマリの恩」)、 無事、根の一族を脱したと思われます。 その手助けをしたのが三郎だったのではないか?とする説です。
 イヒカの民は根の一族の頭脳であり、戦略も担当していたと考えて間違い無いでしょう。 火の一族側に、根の一族を抜けたいので協力してほしいと申し出たとしても、 普通であれば「罠だ」と考える所ではないかと思われます。 そこで出るのが、まだ子供で純粋な三郎です。 三郎には「浪華の火の玉小僧」という異名がありますが、 これは「無鉄砲」と解釈してもおかしくないと思います。 イヒカの民の話を信じ、根の一族脱出の手助けを単独でどんどん推し進めたのが、 三郎だったのではないか?というわけです。 最初からイヒカの民を信じ続けてくれた三郎になら、 イヒカの民が絶大な信頼を寄せても不思議ではないと思います。

(2)浪華の土地を譲ってくれたから
 イヒカの民は、火の一族から浪華の土地を譲り受けています。 その土地の持ち主が三郎であり、その恩などで信頼関係が築かれたとする説です。 ただ、物を頂いた対価みたいな感じで、ちょっと(1)より信頼が薄い印象が個人的にします。 それに、三郎がそんなに土地を持っていたのか?という気もします。 ものすごい金持ちのおぼっちゃんだった?(…それも面白いな)

このサイトでは「(1)脱・根の一族の手助けをしたのが三郎だった」を支持します。

元々これを書きたくて設けた項目だったりして。



仙人とは何者なのか
 天外魔境IIには「ヘビ仙人」「傘岩仙人」が登場。 前作では「ガマ仙人」「ナメクジ仙人」などもいる。 何者なんでしょうか?

「様々な修行により神通力や不老不死を得た人」

まぁ辞書通りに解釈して問題無いですよね。 ただ、本来の仙人はこれに「俗世間を離れ…」という条件があります。 ですが天外魔境における仙人は、あまりその傾向が見られません。 ヘビ仙人は派手好き女好きだし、傘岩仙人も女好きで弁天に貢いだり、 周囲の村人に絵画をあげるなど、結構交流もあります。 なので、「俗世間を離れ…」というのは、あえて外しました。 しかーし!仙人は助言や修行の手助けはしますが、 根の一族を倒すようなことはせず、どこか他人事のような感じ。 そういう意味では「俗世間を離れ」ていると言えるかもしれません。



弁天とは何者なのか
 弁天とは、尾張の弁天塔にたくさんの女中を従えて住み、 彼女を知る男は「全ての男の憧れである!」と断言するほどの美女です。 千年前の大戦を知り、火の一族を知り、根の一族を知り…一体何者なのでしょうか?

 ただしこの弁天様という人。あまりにも情報が無いので、 ゲーム内では語られませんが、 攻略本「天外魔境IIMANJIMARU公式完全攻略絵巻」巻末の 「天辞苑」の弁天の項目の裏設定 「ヘビが脱皮をするように転生を繰り返している」 「身長などを含む全ての容姿は、見た人の理想の姿に見える」 を、このサイトではそのまま採用します。

 さて、そんな弁天様ですが…転生を繰り返してる? それって不老不死と同じ事ですよね。 火と根がどういうことをしているかも知りながら、 特に手出しをするような気配もない。あれ?これって何かに似ている。 弁天様はきっと…

「仙人の一種」

ではないでしょうか。 じゃなきゃあただの化け物ですよね…。



ガマ族/ヘビ族/ナメクジ族って何?
 天外魔境IIにはこのような分類はありませんが、 天外魔境Iでは火の一族には「ガマ・ヘビ・ナメクジ」の三族があるとされていました。 「一族じゃないじゃん」という気もしますが、そうなっていたんです。 直接的に天外魔境IIとは無関係ですが、他の考察項目との関係があるため、 考えをまとめておきます。

「火の一族が坂東地方に適応した結果」

であるとします。 坂東地方へと移った(広がった)火の一族が、 その土地・環境に合わせて適応していった結果、 大まかにわけて三つに分かれたという事でしょう。 紀伊のイヒカの民と浪華のイヒカの民の性格の違いを見ると、わかりやすいと思います。 坂東地方が大和地方とどう違ったのかはよくわかりませんけど…。



ヘビ仙人の「ヘビ」とは何か
 ヘビ仙人とは、カブキの育ての親であり師匠でもある、 尾張に住む派手好みな仙人です。 このヘビ仙人の「ヘビ」ってのは、一体何の事なのでしょうか? ちなみに同じ仙人である傘岩仙人は「傘の形をした岩の中に住んでいるから」 という、なんだか変な理由です。

(1)ヘビ族が仙人になった
 坂東地方の火の一族はガマ族・ヘビ族・ナメクジ族に分かれており (参考「ガマ族/ヘビ族/ナメクジ族って何?」)、 そのうちのヘビ族が仙人になったので、 ヘビ仙人と名乗っているのではないか?とする説です。 ただし、ヘビ仙人が火の一族であるとする証拠は何もありません。 むしろ、火の一族は卍丸達しかいないとされている状態なので、 火の一族ではないと考える方が自然だと思われます。

(2)蛇が仙人になった
 蛇が直接仙人になったとは考えにくいので、 蛇が長年生きて妖怪化し、 その後弟子入りするか独学かで神通力を得て人化。 仙人に至るとする説です。 でも、ヘビ仙人には蛇っぽさって特に無いんですよね…。 と、思っていたら、実はヘビ仙人は「体にヘビを巻きつけている」というデザインであるという事がわかりました。 ゲーム画面では私にはわからなかったのですが、よ〜く見ると顔の右にあるのは青い蛇なのです。 設定画を見るとよくわかるんですが。

(3)蛇が好き
 ひどすぎる説なのですが、無きにしも非ず? (2)の通り、体にヘビを巻きつけているほどなので、嫌いなわけはないと思われます。

(4)ヘビ族の育成担当
 火の一族のヘビ族の育成を担当するのでヘビ仙人と呼ばれたとする説です。 ヘビ仙人はカブキの他に大蛇丸という火の一族の弟子もいましたが、 この大蛇丸はヘビ族でした。 そして、坂東地方にいるガマ仙人の元にはガマ族の自来也。 ナメクジ仙人の元にはナメクジ族の綱手がいました。 また、このように任されていなければ、 ヘビ仙人のような性格の人が弟子を取って修行をつけるなどという、 地味なことはしなさそうな気がします。

このサイトでは「(4)ヘビ族の育成担当」を支持します。

最初は(2)かな〜とも思ってたんですが、 どうにも根拠が無いんですよね。 「傘岩仙人」のように、「ヘビを巻きつけている仙人だからヘビ仙人」という線も無くはないですが、 その程度の人物が火の一族の育成を担当出来たとは、考えにくいかな〜と思います。 むしろ一番の謎は「ナメクジ仙人の何がナメクジなのか?」の方だったりして…。



千年前に火の一族が作った場所をまとめる
 ここではちょっと、 千年前に火の一族が作ったであろう場所をまとめておきたいと思います。

■確定的なもの(「( )」内はその根拠)
・近江/白山(壁に火の一族の紋章)
・出雲/玉造村の物見の塔(梅こけしで開く扉)
・出雲/荒神谷古墳(床に火の一族の紋章)
・出雲/火彦山(千年前の砦との証言あり)
・出雲/左火女山(千年前の砦との証言あり)
・近江/火の都

■怪しいもの
・火多/尾張/縄文洞
 この縄文洞は昔にいた豪族のお墓らしいのですが、 壁にある家紋らしきものが、火の一族の紋章とちょっと似ています。 また、中央の大きな印の横に小さい点があるのですが、 これは鬼族の紋章のようでもあります。 なので、もしかしたら紅丸の子孫とかの墓だったのではないか? (参考「紅丸は鬼族と関係あるのか」) みたいな妄想をしてみたりして。
・伊勢/根来の古墳?
 個人的に中にある像が気になってます。 ただ、内部の作りを見るとイヒカの民関連かな?という気もします。 再確認した後にまた考えます。

まだまだ考察します。



義経,女彦,静,松虫はなぜ流砂を歩けたのか
 義経、女彦、静、松虫といえば、 千年前に因幡に出現した砂神城を撃破した四人の火の勇者です。 砂神城は城から吹き出される大量の砂によって、 周囲に流砂を巻き起こし、人を近付けませんでした。 しかし彼らにはその流砂を歩くという特異な能力があったため、 この砂神城を撃破することに成功したといいます。 この四人にはなぜこのような能力があったのでしょうか?

(1)マリから授かった
 砂神城撃破のために、マリから流砂を歩く能力を授かったとする説です。 蜘蛛になってもその能力が失われていないという辺りからも、 この能力に何か特別さが感じ取れるような気がします。 ただ、まだマリが当時活動してしたのかを考察していないので、 マリがいればの話になります。

(2)特訓を積んだ
 流砂を歩くための特別な訓練を行ったとする説です。 ただしこの場合、蜘蛛になっても人間の時に特訓した力を発揮出来るのか? という疑問が湧きます。

(3)四人の得意技を合わせた
 静の盲目故の敏感な聴力、女彦の怪力、義経の…え〜と、松虫の…うーん…。 とにかく四人で力を合わせる事によって実現したのではないか?とする説です。 普通、城を攻めるにしても、火の勇者四人がかりで攻めるということはあまりありません。 幻夢城だって義経一人で撃破していますし、 マダム・バーバラやデューク・ペペが、千年前はもっと強かったとも考えにくいです。 何かしら四人でなければならない理由があったのではないか?と考えられるわけです。

まだまだ考察します。



ヨミはなぜ眠りについたのか
 ヨミは根の一族を作った神ですが、 千年前に根の一族によって暗黒ランを使い、復活されています。 復活させられているということは、眠っていたということです。 なぜ眠っていたのでしょうか?創造主の命令をしっかり遂行するなら、 起きて監視するか、民を導くなどしていたほうがいいはずではないでしょうか?

「根の一族の創造に力を使い果たした」

と考えられます。 ひとつの新しい人種を作ってしまうという、ある種の「奇跡」を起こすには、 相当の力を要すると考えて問題無いと思われます。 また、ヨミには根の一族に与えた力に絶対の自信があり、 安心していたなどとも考えられるかと思います。



マリは眠りについたのか
 マリは火の一族を作った神ですが、 ヨミは根の一族を作った後、眠りについています(参考「ヨミはなぜ眠りについたのか」)。 特にマリの眠りや復活について語られている事はほとんどありませんが、 ヨミが眠りについたなら、マリは眠りについたのでしょうか?

(1)マリも眠りについた
 ヨミとマリは千年前の大戦でも、最終的に相打ちになりました。 つまり能力はほぼ互角。同じであるということです。 ヨミが新しい人種を作り眠りについたなら、 マリも眠りについたとする説です。

(2)マリは起きていた
 マリは様々な変化や想定外の事象を許容し、 冷静に分析して行動するなど、結構理性的な所があります。 また、千年前の歴史を語る中で、マリが眠りについたとか、 マリが復活したとかいう証言や記述が無いので、 ヨミほど力を使わずに温存し、火の一族の繁栄を見守っていたのではないかとする説です。 元々創造主の指令が「強き命を産み落とし そして育みなさい」というものでした。 ヨミのように産んだらほったらかしというのは、おかしい事なのだと思います。

このサイトでは「(2)マリは起きていた」とします。

正直言って、眠りについていたとした場合、 「いつ復活したのか」「どうやって復活したのか」を考えるのに、 まったく情報が無いため、こっちのほうが楽なんです。



静はなぜ「火刃の女王」なのか
 静といえば、火刃の女王といわれ、盲目の千年前の七人の火の勇者のひとりです。 さて、その「火刃の女王」ですが、なぜそういわれるのでしょうか? 彼女は火の一族なのに(参考「静は火の一族なのか」)。

ゲーム内では語られませんが、 攻略本「天外魔境IIMANJIMARU公式完全攻略絵巻」巻末の 「天辞苑」の静の項目の裏設定 「彼女は火刃村で育てられたことから、「火刃の女王」と呼ばれている」 を、このサイトではそのまま採用します。

「火刃村で育てられたから」

ってことでOK!



静はなぜ火刃村で育てられたのか
 静といえば、火刃の女王といわれ、盲目の千年前の七人の火の勇者のひとりです。 彼女は火刃村で育てられていたわけですが(参考「静はなぜ「火刃の女王」なのか」)、 なぜ火刃村で育てられていたのでしょうか?

(1)静は捨て子だった
(2)静は親とはぐれた

まだまだ考察中



カブキの生い立ち
 カブキといえば、派手好き女好きで自己中心的な火の勇者… と呼んでいいのか疑わしいような男です。 ですが、そんな彼の性格は師匠であり育ての親でもあるヘビ仙人の影響の他、 どうも生い立ちにあるようです。どのようなものだったのでしょうか?

ゲーム内では語られませんが、 攻略本「天外魔境IIMANJIMARU公式完全攻略絵巻」巻末の 「天辞苑」のカブキ団十郎の項目の裏設定 「幼いころに母親に捨てられた」 を、このサイトではそのまま採用します。

「幼いころに母親に捨てられた」

ってことで。



カブキはなぜ火の一族で得しなかったのか
 カブキといえば、派手好き女好きで自己中心的な火の勇者… と呼んでいいのか疑わしいような男です。 彼は「俺は確かに火の一族だ しかし 生まれてこの方 それで得したことなんざ一度もねぇ」 と言っています。 卍丸を見ればわかるように、火の一族は常人より力も強く、 割合得する事の方が多そうに思います。なぜ得しなかったのでしょうか?

(1)捨てられた原因が「火の一族」
 カブキは親に捨てられていますが(参考「カブキの生い立ち」)、 捨てられた時期が赤ちゃんではなく、 もう自我のある程度の少年時代で、火の一族であるが故に捨てられたのだと理解していたからとする説です。 親に捨てられるというのは、とても辛い事で、 そしてその原因が「火の一族の血を引いている」事にあるとすれば、 火の一族の血を恨んでも仕方の無い事と思えます。 火の一族は普通の人々の中では、常人離れした運動能力のせいで浮いた存在になることがあります。 卍丸はガキ大将として大人たちから厄介者扱いだったり、 絹は予知能力のせいで気味悪く思われていた部分もありました。 火の一族であることを理由に捨てられたと考えられなくもないと思います。

(2)「火の一族」だからヘビ仙人の修行が厳しかった
 ヘビ仙人はヘビ族の火の一族の育成担当で(参考「ヘビ仙人の「ヘビ」とは何か)、 カブキが火の一族である事を見抜き、大蛇丸と共に修行させていたと思われます。 また、それはヘビ仙人のいい加減な性格からは想像もつかない、 壮絶なものであったのかもしれないとする説です。 こう考える理由は、カブキが自由であったなら、 尾張でもう少し名が知られていても良かったのではないか?と思うからです。 卍丸は火多では知らぬ者がいないほどに名が知られていましたが、 カブキは鬼骨城討伐隊の初陣にカブキ自ら志願し、戦果を挙げるまで、 その名をほとんど知られていませんでした。 カブキの力を知っていれば、初陣から隊長を任されていても不思議ではないはずです。 つまり、それほどヘビ仙人の元にほぼ監禁状態で修行させられていたのではないかという事です。 そして、なぜそんなに修行しなければならないのか尋ねると 「お前が火の一族だからじゃ」というような事を言われていたからとする説なんです。 説明が大変難しい。わかりにくくて申し訳ない。

このサイトは両方支持します。
「(1)捨てられた原因が「火の一族」」
「(2)「火の一族」だからヘビ仙人の修行が厳しかった」

特に(1)の方がきついんじゃないかなと思われます。 また、(2)には、ヘビ仙人が遊びまわっているのに自分だけ… みたいな感情もあったのではないかと思われます。 その反動が、後のカブキの派手好き女好きにつながっているとも考えられます。 また、カブキなら脱走して遊んでいそうな気もしますが、 そこは堅物の兄弟子・大蛇丸がいるので、非常に困難であったと思われます。



復活した根の一族はなぜ三博士に従うのか
 三博士とはデーロン・デロレン・ベーロンの三人の総称であり、 根の一族側の参謀としてヨミ復活計画を主導していました。 復活した根の一族は、大将達も含めて三博士の指示に従っていたわけです。 ですが、力が全ての根の一族にあって、三博士は力が強そうには見えません (機械獣デデベは根の一族を材料に研究してきた結果得た技術であり、最初からあった技術では無い)。 また、三博士は当事者ではなかったとはいえイヒカの民であり、 根の一族の裏切り者の子孫。 根の一族にとって、あまり良い気分ではないのではないか?とも思えます。 なぜ復活した根の一族達は、三博士に従順だったのでしょうか?

(1)三博士は強い
 実は三博士は凄く強かったので従ったとする説です。 三博士はイヒカの民の子孫なため、 ヨミの状態に依存しません(参考「イヒカの民と天狗が受けたマリの恩」)。 ベーロンが死神兄弟を魔法で合成してみせたような程度の力は、 分野こそ違えどデーロンとデロレンにもあったと考えていいでしょう。 それらを駆使して魔法・遺伝子操作・機械で自己改造・強化をしていれば、 かなりの強さがあったと考えても差し支えないでしょう。 また、それだけの強さがあったとすれば、 三博士の異常なまでの余裕ぶり(姿を表して城の解説をするなど)がわかるような気がします。 最初の疑問と矛盾してるのは、この部分は別で書きたかったからです。

(2)洗脳した
 根の一族が復活した所ですぐに洗脳したとする説です。 自分たちにはヨミ同様の絶対の服従をするようにと。 特にベーロンの魔法があれば容易い事であると思います。 一番単純でわかりやすいものだと思います。 ただ、「ヨミ様」とは言っても「デーロン様」などと言っている根の一族はいません。 そのへんでちょっと違うのかなぁという気もします…が、 一族の根源であるヨミへの忠誠心と、 洗脳による忠誠心を同様に扱う事は出来ないと思います。

(3)改造した
 黄泉平の人々は、暗黒ランが封印されると消えるように改造されていました。 そのような感じで「三博士に歯向かうと死ぬ」ような改造をされたとする説です。 黄泉平の例があるので、現実的かも。

このサイトでは「(2)洗脳した」としようと思います。

ちなみに「イヒカの民である事は言っていない」と思われます。 だって言う必要が無いからです。 根の一族の外見は千差万別なので、言わなきゃわからないですしね。



なぜ三博士を放っておくのか
 三博士は根の一族の事実上のトップで、 全作戦の計画や指揮、統括をしています。 そして、そんな重要な立場にありながら、 度々火の勇者達の前に現れ、挑発行為を繰り返しています。 三博士を倒せば、ヨミの復活阻止にもとても有効なはず。 火の勇者はなぜ三博士を倒さずに放っておいたのでしょうか?

(1)三博士は強い
 三博士は強くて、手が出せなかったとする説です。 ベーロンが死神兄弟を魔法で合成してみせたような程度の力は、 分野こそ違えどデーロンとデロレンにもあったと考えていいでしょう。 それらを駆使して魔法・遺伝子操作・機械で自己改造・強化をしていれば、 かなりの強さがあったと考えても差し支えないでしょう。 ただし、三博士が強いというような描写も発言も全く無く、どうなのかな〜?って感じです。

(2)クマナと同じ感じだ
 三博士の出身地である紀伊/嘆きの谷には、 昔のイヒカの民が作ったとされる 「思念を回路化し、声と映像を直接脳に響かせる」という機械があり、 イヒカの民の祖先であるクマナを見て、声を聞くことが出来ます。 話し振りからして、現在のイヒカの民にはその仕組みはわかっていないようですが、 天才といわれた三博士ならわかっていたのではないでしょうか。 そして機能を強化したりする事もお得意な三博士なので、 機械を小型化したりすることも出来たと考えられます。 最初に火多/高山村で会った三博士、 吉備/矢喰城で会ったデーロン、 最後に京/花の御所で会った三博士以外は、 全てその装置で見せられていた仮想三博士なのではないか?とする説なわけです。 実際にその場所まで行く必要も無く、危険も回避できて便利! 鬼骨城で死神兄弟を復活合成したベーロンは実体だったんじゃないかなぁという気がしますが。 ただ、ちゃんと奥から出てきたり、帰って行く様子がわざわざ描写されているので、 実像なのかもしれない感じも…リアリティを出すための小芝居と考える事も出来なくも無いですが…。

まだまだ考察します。



根の一族はどう封印されたのか
 多くの根の一族は封印されていました(参考「千年前の根の大将復活のわけ」)。 暗黒ランを封印するには聖剣を使用していましたが、 根の一族はどう封印されていたのでしょうか? 聖剣を作るには、ゲームだから普通に作れますが、設定上は命を落としかねないというレベルのシロモノです。 また、聖剣で封印すると聖剣は無くなってしまいます。 根の一族の数だけ聖剣を作るとは考えにくいです。考えます。

(1)術による封印
 根の一族は術によって封印していたとする説です。 ただし、三郎はもちろん、女彦あたりも術はあまり得意そうな気がしません。 また、そもそも火の一族というもの自体、術が得意じゃありません。 現在ある術のほとんどは、千年前の根の一族が作り、それを火の一族が模倣したものです。 可能性は低そうな予感です。

(2)暗黒ランにのみ聖剣を消費する
 聖剣を丸々消費するのは、暗黒ランのみだとする説です。 聖剣で致命傷を受けると、そのまま封印されるというわけです。 だとすれば、大将・中将格の根の一族がほとんど千年前のままなので、 ほとんどが七人の火の勇者が封印したという事になりますねぇ。

このサイトでは「(2)暗黒ランにのみ聖剣を消費する」とします。

こうなると千年前は暗黒ランを封印するタイミングが重要になりますね…。 封印する前に大将倒しておかないと戦力低下は免れないわけですから。 それに大将さんたちが七人の火の勇者と接点があると考えると個人的にワクワクします。 あと、「じゃあ卍丸が大霊院卍丸を入手した後の敵は、みんな封印していたのか?」 ということになりますが、そういうことになるんだろうなぁ。



「封印」とはどういうものか
 「封印」「封印」。「封印」ですよ。 暗黒ランはもちろん、根の一族も多くの大将は封印されていました(参考「千年前の根の大将復活のわけ」)。 なにか簡単に「封印」って言いますが、どういうものなんでしょうか? ちなみにここでいう「封印」は、すべて「聖剣による封印」とします。 また、「暗黒ラン」と「根の一族」は分けて考えます。理由はこちら→「根の一族はどう封印されたのか」。

まず封印されたものの特長と、どうしてそうなるかを列挙してみます。
(1)封印された当時のままらしい
 a.時間が停止しているか、極遅くなっている
 b.不老不死になる
 c.開封された時間へ飛ばされている
(2)姿が見当たらなくなる
 a.体積が圧縮されている
 b.異空間へ隔離されている

個別に考察します。

(1-a)時間が停止しているか、極遅くなっている
 時間が停止とか遅くなるとかありえるのでしょうか…これがありえます。 物体の移動速度が光速に近付くと、その物体の時間の流れは遅くなっていきます。 聖剣の莫大な力の注入によって、光速に限りなく近い速度で動かせることが出来たら、 時間はほぼ停止するはずなり!そんな説です。 ただし、移動速度が上がると質量も増加するので、光速に近付くと質量は無限大。 ブラックホールが出来ちゃいます。(2-b)との併用が必須な説となりそうです。 まぁ、こんな現実の話は無視して「時間を停止させる」でもいいんですけどね。

(1-b)不老不死になる
 老化しないために死なないとする説です。 聖剣の莫大な力の注入によって、細胞などが疲れ知らずにでもなれば、 細胞分裂する必要が無くなって、老化しなくなるかも。 ただ、そうなると敵が元気になって余計に強くなるような気がします。 (2-b)との併用が必須な説だと思われます。 しかし、そもそもなんで元気にしてあげるのかよくわかりません。 火の一族の愛故に…?

(1-c)開封された時間へ飛ばされている
 開封ありきみたいで変な説ですが…。 封印された瞬間に、開封された時間へ飛ばされているというそのままの説です。 聖剣の想像を絶する力で、時間も空間も超越した所へ吹き飛ばすわけです。 逆に開封されないならされないで、どこかをさまよってるのと同じ事なわけで。

(2-a)体積が圧縮されている
 これは(1-a)の延長みたいなのですが、 物体の移動速度が光速に近付くと、その物体の長さは縮みます。 聖剣の莫大な力の注入によって、光速に限りなく近い速度で動かせることが出来たら、 長さはほぼ無に等しくなるはずなり!そんな説です。 ただし、移動速度が上がると質量も増加するので、光速に近付くと質量は無限大。 ブラックホールが出来ちゃいます。(2-b)との併用が必須な説となりそうです。 まぁこんな現実の話は無視して「極小化して無力化」でもいいんですけどね。 でもその場合、大きさを小さくしても、術などは使えそうな気がしないでもないです。

(2-b)異空間へ隔離されている
 聖剣が異空間を形成し、そこへ閉じ込めるとする説です。 すべての説の問題点を大きく包み込む、包容力のある便利な説です。 この異空間に時間が存在しなければ、 他の説でたびたび挙がる「光速になる事による問題点」が全て解決されます。

このサイトでは「(2-b)異空間へ隔離されている」を支持します。

(1-a)や(2-a)と複合でもいいんですけど、これだけで解決するのでこれだけでいいです。  光速の話を持ち出すと、色々難しいので、異空間だけ!としたほうが楽チンなのです。 まぁどうやって異空間なんて作るんだよって話にもなりますけど…大まかな概念が定義出来たら私は満足です。 強力な不可視の結界みたいな所かなぁ。

 根の一族の封印については、全ての聖剣の柄頭(大霊院卍丸だけは鐔の中心)にある、 様々な色の玉に秘密があると考えてます。 玉の中は異空間になっており、聖剣で切られるとあの玉の中に入るという妄想を私はしています。 はっきり言って、それが言いたいための項目です。ゲヘヘ。 でも、暗黒ランは強大なために、玉への封印が出来ず、 直接聖剣を突き刺し、玉によって封印し続けなければならない、というわけです。 まとめます。

「根の一族は聖剣の柄頭の玉へ、暗黒ランは聖剣によって異空間へ隔離している」



「竜の勾玉」とは何か
 「竜の勾玉」とは、水を操る力のある勾玉で、 実際に剛天明王がこれを用いて火の都を沈めています。 でも、この「竜の勾玉」って何ですかね。 プレイしたての頃は、個人的になんだか突然出てきた感じがしたもんです。 (今思えば琵琶湖に沈んだ都があるとか、それなりに布石はあるんですが)

「根の一族が竜から奪い取った宝玉」

であると考えます。
こちらは出雲/舌震村の人の証言
ウソか まことか このあたりの
どこかに 二匹の竜が 住んでいて
あんたら一族を 守っているそうだよ▼
 正直、これだけしか、竜について触れられている発言はないのですが、これこそ考察どころというものでしょう。 二匹の竜の噂…同じ土地に二本の綱…綱は投げたら竜に変わった!ということで、 そんなに納得のいかない話でもありませんしね。
 「根の一族が作ったものだが、竜は水の神様とされているので、 水を操る能力から竜の勾玉と名付けた」とも考えられますが、 出雲/舌震村の人の証言から考えれば、 「根の一族から宝の勾玉を奪われた竜が、火の一族側について力を貸してくれている」 と考える方が自然なのではないかと。 基本的に村人のうわさ話は怪しい物も多いですが、 これに関しては製作者側が仕込んだ設定説明なのではないかと私は思うのでございます。
 また、「竜の勾玉を取られたので力を貸す」という事以外で、 竜が火の一族を守ろうとする理由が、あまり見当たらないという事もあるのです。 二つの謎が一気に解決!スバラです!



千年前、なぜ根の一族を殺さなかったのか
 千年前の根の一族は、全てではありませんが、 多くの大将や中将は殺されずに封印されていました(参考「千年前の根の大将復活のわけ」)。 なぜ殺さなかったのでしょうか?

(1)殺せなかったので封印
 強くてかなわなかったので封印で済ませたとする説です。 剛天明王はその口ぶりからして、どうも七人の火の勇者と戦っていて、 さらにそれに勝っているっぽいです。でも剛天明王だけなんですけどね。

(2)殺したくなかったので封印
 殺したくないので封印したとする説です。 特に火の一族はマリに「他人をかばいあう愛」を与えられて出来た種族です。 そして、千年前は今よりもその血が濃いはずで、 極力殺したくないと考えていてもおかしくないのかな?と思うわけです。

(3)封印する方が楽だ
 殺すより封印する方が楽だったからとする説です。 でも全然根拠無いです。

このサイトでは「(2)殺したくなかったので封印」にしようと思います。

なるべく何か原因とかあるほうがいいな〜と思うので。 松虫はどうだったかなぁ〜という気はしますが…。



三博士はなぜ卍丸を知っていたのか
 三博士は根の一族の事実上のトップで、 全作戦の計画や指揮、統括をしています。 彼らはどうも卍丸を知っていたようです。 なんで知っていたのでしょうか? 三博士が嘆きの谷を抜けてから、 イヒカの民の長が伊賀忍者に火の一族の捜索を依頼していましたが、 伊賀忍者の情報収集力を駆使しても、卍丸とカブキが伊勢/伊賀村に訪れるまで、 伊賀忍者は火の一族を見つける事が出来ていませんでした。 三博士にはそれ以上のものがあったのでしょうか?

「卍丸の父から卍丸の事を知った」

かな〜?と思います。 まずは「卍丸の父が旅立ったわけ」 「卍丸の父はなぜ吹雪御前に殺されたのか」をご覧あれ。 つまり、卍丸の父は根の一族の復活を察知し、 三博士の邪魔をしようとして吹雪御前に殺されてしまったわけです。 そしてその当時卍丸の父の事を調べたりするうちに、 卍丸の存在を知ったのではないか?というわけです。 何も情報が無い伊賀忍者と、 それなりに情報がある三博士なら、三博士の方に分があったのかな〜?と。 伊賀忍者はもしかしたら九洲へ探しに行っていたかもしれない…。



紀伊のイヒカの民はなぜ海賊に造船技術を与えたのか
 ここでいうイヒカの民とは、紀伊にいるイヒカの民の事です。 さて、その紀伊のイヒカの民は、紀伊にいた海賊達に造船技術を与えた事がわかっています。 ですが、そもそもイヒカの民は戦争がイヤになって根の一族を抜けたという人たちです。 悪用されぬようにイヒカの巨人を隠したりもしているのに、 なぜ海賊の力になるようなことをしたのでしょうか?

「正確には九鬼一族に造船技術を提供した」

ということなんです。 天外魔境IIでは、多くの日本の歴史を参考に設定が組まれています。 紀伊に熊野水軍とまで言われるほどの強い海賊が居たという記録が現実にあります。 紀伊の海賊というのは、おそらくこれを参考にした設定であると思われます。 そしてその海賊の中に九鬼という人がいた、という記録もあります。 九鬼一族の設定も、ここを参考にしたのであろうと思われます。 天外魔境IIの中で九鬼一族は、「伊勢を支配していた豪族」くらいしか情報がありませんが、 実は元・海賊であり、現在は「海賊に造船技術を与えた」とされていますが、 この「海賊」とは九鬼一族の事というわけです。 九鬼一族はイヒカの民への協力によって、 岩舟だけでなく、造船技術ももらっていたと考えられます。 イヒカの民も海賊だということはよく知らず、ただの恩返しのつもりだったのでしょう。



紀伊のイヒカの民はなぜ地下で隠れ住むのか
 イヒカの民は火の一族から譲り受けた浪華の土地に住む者たちと、 種の保存のために(要再確認)、浪華から紀伊へ移住した者たちがいます。 浪華に住むイヒカの民は自分たちの科学力を発揮し、周辺住民を手助けしたりしていますが、 紀伊に住むイヒカの民は地下に徹底的に身を潜めて、人間に見付からないようにと隠れ住んでいます。 なぜ地下に暮らすようになったのでしょうか?

「科学力を悪用されたため」

ではないかと思われます。 造船技術を提供した紀伊の海賊は軍船を作って戦いに使用しました。 与えた力を戦いに使われたので、 「やっぱり人間に自分たちの力を貸してはいけない」と、 紀伊のイヒカの民は考えたのではないでしょうか。 そのために地下に隠れ住んだのではないかというわけです。

 ちなみに、「地下に住んでいる」ということだけ見れば、 浪華のイヒカの民も地下に住んでいます。 これは元々のイヒカの民の出身地・根の国が地下にあったので、 彼らは地下の方が心地良かったり、 地下の部屋の作り方しか知らないか、 または地下の部屋を作る方が得意だからなどという理由だと思われます。



根の一族はなぜお金を落とすのか
 根の一族を倒すとお金(ジパングの通貨単位は両)がもらえます。 火の勇者の主な収入源だったりします。 ヨミ復活阻止のために、商売や労働をしている暇はないので、大変都合が良いです。 でもなんでお金落とすのでしょう?

「根の一族の所持金・強奪した金」

といったところでしょう。簡単ですね。 根の一族は化け物のように見えますが、基本的には人間と同じです。 名無しの十八番などは子供がいたりと、ちゃんと生活もあります。 給料くらいあるでしょう。 また、土偶ロボを足下兄弟から買い占めたり、 鋼鉄城を作るために賃金を支払ったり…ジパング征服にはお金もかかります。 資金調達のために金を奪い取るくらいのことはしそうです。 そして、根の一族は人を食べます…。 食べられた人がお金など持っていれば、持ち去っていくことでしょう。

 さて、元は人のお金であれば、返してあげるべき…とも思えますが、 「誰のお金かなんてわからない」という現実的な問題と、 「火の勇者が使うなら喜んで譲る」という人たちが多いのではないかと思われます。 浪華/堺村の人たちも、無償で速鳥の制作費を提供してくれましたしね。


 天外魔境IIでは、各国ごとに卍丸が敗走した時に戻る場所…「介抱してくれる人」がいます。 その人々はみな違って、長い説教つきだったり、 普段は嫁に頭が上がらないのに卍丸のために頑張る旦那さんがいたりします。 そういう感じで「根の一族にお金を盗られた〜! あんた!あいつらぶっ倒してくれよ!お礼は盗られた金だ!」とか 「根の連中には、みんなだいぶひどい目にあってる。 あいつらの持ってる金はほとんど奪われたものだ。 だけど気にしないで使ってくれよ!それで一日も早くあいつらが消えるなら願ったり叶ったりだ」とか 「根の一族に襲われて…抵抗した娘が殺されたんだ。 頼む!あいつらを倒してくれ!礼は盗まれた金を全部やるよ」とか こんな感じの事言う人たちが居たら、心置きなく使えたかな〜。 でも三つ目のみたいなお願いされても、ちょっと重いですかね…。

 まぁ「強奪した金」っていう部分は私の妄想なんですけどね。 三博士にはタイクーンというお財布がついているので、 実際にはお金に関して苦労したことは無いかもしれません。 ただ、「根の一族から奪ったお金を自分のものにする」っていう事に対して、 こんな感じなら私が個人的に納得できるかな〜と思うので、こういう感じで!



天狗の情報網
 天狗さんは全国の辺境に住み、巻物を守ってくれている方々です。 彼らはやたらと火の勇者や根の一族などの動きに詳しいです。 なぜなんでしょうか?

(1)口コミ
 天狗さんの周辺住民から聞いた話で得た情報だとする説です。 天狗さん達は、ジパングの人々に大変尊敬されています。 辺境に住みながら、多くの人に知られてたりもします。 天狗さんに会いに行った人々が、様々な雑談の中で、 根の一族に大変困っている事を相談し、助言を仰ぐなどといったこともあるでしょう。 ただ、これで国外の事まで知る事が出来るのかなぁ?という感じもします。 特に暗黒ランの根で国交断絶されている現在ではどうだろうなぁと思います。

(2)天狗同士で精神感応が可能
 「精神感応」ってのは、いわゆる「テレパシー」の事です。 いやぁ日本語に訳すと精神感応っていうんですねぇ。 で、そのテレパシーが天狗同士で使えるという説です。 小島にいたりする天狗なんかには、あると特に便利なのではないかなぁ。 尾張にいる風花をくれる天狗さんが「お前さんの噂を聞いた」と言っており、 そして「皆が言うほど馬鹿ではないようだ」と言っています。 火の勇者はジパングの救世主的存在です。 殿様でさえ助けを求めるほどです。 そんな火の勇者を「馬鹿」と評するような人といえば…天狗さんじゃないのかなぁ?と。 でも天狗さんが外出しているような話がほとんど無いので、 テレパシーでも出来るんじゃないかな?と思ったわけです。

(3)空が飛べる
 空が飛べるので天狗同士で情報交換をしたり、 村で話を聞いたりしているとする説です。 元々術の多くは根の一族発のものが多いので、 羽衣や天人のように、行き先を限定されないような術が使えてもおかしくないのではないかと思います。 それか、天狗さんには翼がある可能性も(要確認)。 でも、「それなら巻物渡しに来てくれたらいいのに」という疑問も湧きます。 ですがそれは天狗さんがたまに言う「もうこんなところまで来たのか」という台詞で説明がつきます。 天狗さんが「このあたりにいるかな?」と思って立ち寄った村にはもういない… というような事態がおきかねません。天狗の庵でじっとしているほうが、 実は効率が良いと考えたのだと思われます。

まだまだ考察します。



四人の火の勇者の謎
 四人の火の勇者とは、義経・女彦・静・松虫のことです。 千年前、その流砂を歩く力で砂神城を打ち倒しましたが、 そのせいでヨミに呪われ蜘蛛になり、死んでしまいました。 しかし、いまだ力を失う事なく、再び現れた砂神城攻略に力を貸してくれました。 この四人の火の勇者にはいくつか謎があります。

■これが四人の火の勇者の謎だッッッ!!!
(壱)魂は聖剣に宿っているのではないのか
 聖剣には、例外無く製作した火の勇者の魂が宿っており、実際に卍丸と会話もしている。 だが、因幡/豊岡村に奉られている四人の火の勇者とも会話が出来た。
(弐)あの声は一体誰の声なのか
 因幡/豊岡村に奉られている四人の火の勇者と会話が出来たが、 その声が義経でも女彦でも静でも松虫でも無い。
(参)元の自然を一瞬で取り戻すあの力はなんなのか
いくら火の一族とはいえ、あれだけの自然を一瞬で取り戻す力があったとはとても考えにくい。
(四)なぜ骨があれば復活出来るのか
 四人の骨壷を集めると、蜘蛛の姿のまま復活しました。 また、声の言う通り確かに流砂を渡る力は残っていました。
(五)蜘蛛にあるのは外骨格ではないのか
 蜘蛛は節足動物であり、骨は無く、外骨格がある。

なぜか考えます。

(1)信仰心が生み出した別物
 因幡では、この四人の火の勇者が大変崇拝されています。 その因幡の民の信仰心によって生まれた、別の存在であるとする説です。 これで(壱)(弐)は説明がつきます。(参)(四)くらいまでイケるかな? (五)は当時のジパングにそこまで細かい動物の区別が無かったとすれば、 外骨格を骨と言っていても不思議ではないかなと思います。 ただ、この声の主はちゃんと千年前の記憶があるようなので、 別物とするのは違うような気もします。

(2)四人の魂が合わさった
 義経、女彦、静、松虫が合わさった魂だったとする説です。 これには火の精霊という別の例があるので、無くは無いハズです。 これで(弐)の声が違う事と(参)の常識外れな力くらいまでなんとか納得出来るかも。 (壱)は魂が移動出来るとすればなんとかなるかな。 でも「再びこの地で眠りにつくとしよう」と言っている…。 アレ?聖剣に宿っている魂は…?

(3)四人の魂が民の信仰心で神的存在化
 義経、女彦、静、松虫の魂が合わさり、 それに因幡の民の四人の火の勇者への大変な信仰心が影響し、 神のような存在に昇華したとする説です。 これなら(壱)(弐)(参)はなんとか納得? (四)はその四人の火の勇者の魂の力と大変な信仰心があれば、 なんとかなっちゃうものなのかも。 (五)は(1)と同様で外骨格という区別が無かったで説明つくと思います。 「再びこの地で眠りにつくとしよう」という台詞は、 四人の火の勇者というより、信仰心が作り出した方の意識みたいな…。 因幡の民の信仰心が、五人目の火の勇者みたいにすごい力をくれているという事です。

このサイトでは「(3)四人の魂が民の信仰心で神的存在化」を支持します。

ただ、無理がアリアリだし、 基本的に天外魔境IIの世界の「信仰は何の役にも立たない」という部分が、私は結構好きです。 どうにか別の案を考えたい所。

また考えるかもしれません。



千年前にも居た根の大将とは
 基本的にこのサイトでは、戦闘BGMがCD音源の敵を大将。 CD音源ではないボス用戦闘BGMの敵を中将と定義しているのですが、 その大将さん達の中で千年前にも居たのは誰でしょうか? まずは各大将と、わかっている事をまとめてみます。 ○が千年前にも居たもの。?が不明なものです。

○死神兄弟(監禁された高山村の民の証言より)
○菊五郎(根の国の歌舞伎役者)
○はまぐり姫(千年前にヨミが作った)
○マダム・バーバラ&デューク・ペペ(因幡の古い文献に記述アリ)
?地獄釜の肉助(不明)
○右のガーニン(魔海城と共に千年前にも居た)
?百貫丸(不明)
○吹雪御前(天狗さんが変化方法まで知っている事などから)
○剛天明王(千年前の逸話豊富)

・死神兄弟は、彼らに監禁された火多/高山村の民が「火の一族を 皆殺しにして 千年前の恨みを 晴らす」 と言っていたと証言しているので、千年前に封印されたと考えられます。 仲間を喰って力をつけるなどということをする根の一族なので、 ご先祖様達の恨みとは考えにくいと思います。 また、後述の菊五郎が「鬼骨城を倒したというから どんなすごいやつかと思ったら…」と、 死神兄弟の実力を認めているような発言をしています。 菊五郎の性格からして、例え菊五郎より実力が上だとしても、ポッと出の人物についてここまで評価するとは考えにくいです。 千年前にも居たとするのが自然だと思います。
・菊五郎は天狗さんが「菊五郎は根の国の歌舞伎役者だった」と言っています。 現在の根の国は暗黒ランの餌とされた半死人のような非戦闘員しかおらず、 そこは歌舞伎などの娯楽が成り立つような場所ではありません。 歌舞伎自体が無ければ、歌舞伎役者という地位を確立することも出来ないでしょう。 なので現在作られた存在とは考えにくい=千年前にも居たと考えられます。
・はまぐり姫は上記の通り千年前にヨミが作りました。
・マダム・バーバラとデューク・ペペは、因幡の古い文献に「砂神城の城主は夫婦の蟻だった」という記述があることから、 彼らのことだったと考えて間違い無いでしょう。
・右のガーニンは三博士が「魔海城が千年前の雄姿を取り戻しました。もちろん右のガーニンも健在」と言っている事から、 魔海城と共に千年前にも居たことがわかります。
・吹雪御前は、天狗さんがその変化能力についてよく知っている事から、 千年前も居たと考えていいでしょう。 具体的な変化の仕方(変化対象の皮を被るなど)まで知っているので、 卍丸の父との関係の中で知ったという事はあまり考えられないと思います。
・剛天明王は七人の火の勇者と戦っているとか、 その名がヨミ直々の命名であるとか、火の都を沈めた張本人であるなど、 千年前の逸話は数知れず。千年前も居た事は確定でしょう。

で、不明な人々ですが、マダム・バーバラとデューク・ペペは、砂神城が千年前もあったことは判明しているものの、 この二人が当時も城主を務めていたかどうかはわかりません。 地獄釜の肉助、百貫丸もまったく言及無し。 …どうしましょ。

以下、独り言。また考察します。

地獄釜の肉助…地獄釜ってなんだろう。地獄というと地獄城が思い出される。 千年前は剛天明王の料理人だったとも考えられなくもないか…? でも声が同じだなぁ…って関係無いか。

百貫丸はヤッターマンにおけるドロンジョ(吹雪御前)とトンズラー(百貫丸)的な立場なのか…? って、それは千年前に居たかどうかとはまったく別問題か? でも、吹雪御前の本当の恐ろしさを知っているという点では、 千年前から居たと考えても不思議ではない?



千年前にもっと聖剣を作れなかったのか
 聖剣は暗黒ランに対抗し得る火の一族最強の武器です。 千年前に七人の火の勇者によって七振り作られました。 しかし千年前は現在とは違い、火の一族は沢山居たはずです。 材料も場所もあったはず。もっと沢山作れなかったのでしょうか?

(1)聖剣の開発が遅かった
 聖剣の製作技術が確立するのが遅かったとする説です。 千年前の火と根の戦争では多くの火の一族が亡くなりました。 戦争の後期ともなれば、数えるほどの火の一族しか居なかったとしても不思議ではないでしょう。 また、最初からこのような技術があれば、暗黒ランを早々に封印してしまえたはずです。

(2)製作出来る人物が七人しか居なかった
 ゲーム内では物語上、確実に作る事が出来ますが、 火の精霊の妙な励まし方や、「命を吹き込む」という事、 実際に体がガリガリと減っていく様子から、 聖剣の製作は場合によって絶命の危険すらある…とも考えられます。 だとすれば、火の一族の中でも特に強い人でしか作れなかったのではないか?という説です。 でも千年前は火の一族は相当な人数がいたわけで、 その中でもたったの七人なの?という気がします(しかも一人は根の一族なので実質六人)。

(3)聖域一箇所につき、一振りしか作れない
 大霊院で二振り作られているのでこれは無い。 一瞬思いついたので一応書いておく。 でも、火の精霊が大霊院に力を取り戻させたと考えられなくもない…? だが、火の精霊は「大霊院を 守り続けたのだ」と言っているので、 あくまで千年前の状態を保っていただけだと考えるのが自然だと思われる。 やっぱり無いな。

このサイトでは
「(1)聖剣の開発が遅かった」
「(2)製作出来る人物が七人しか居なかった」
を支持します。



聖剣はどのようにして開発されたのか
 聖剣は暗黒ランに対抗し得る火の一族最強の武器です。 しかし、千年前に七振りしか作られなかった上に、 やたらと暗黒ランに苦労した様子から、 どうもこの聖剣の開発自体が千年前の火と根の戦争の後期っぽい気がします(参考「千年前にもっと聖剣を作れなかったのか」。 そのあたりを妄想・考察します。

(1)元々マリの持っていた技術
 聖剣製作技術は元々マリが持っていたが、製作が危険な事と、 非常に強力な武器を与えるという事を渋っていたために、 戦争後期まで聖剣製作技術を火の一族に教える事を渋っていたとする説です。 無くも無いかな〜?なんて。 でも渋っていたとしたら、多くの犠牲を放置しすぎな気がします。

(2)イヒカの民との協力で出来た
 戦時中にイヒカの民は根の一族を抜けました。 そのイヒカの民の知識や科学技術などを得て開発されたとする説です。 元々根の一族であったイヒカの民なら、暗黒ランがどのように構成されているのか、 どうすれば対抗し得るのかを考えられたと思われます。 この説なら、中期以降に作られた理由も明確かな〜と思います。

このサイトでは「(2)イヒカの民との協力で出来た」を支持したいと思います。



「聖域」とは何か
 「聖域」とは聖剣を作るために欠かせないものの一つです。 「聖なる鍛冶場」とか「聖なる場所」とも言われます。 「聖なる」の辞書的な意味としては「尊くて冒しがたく、清浄で穢れない、特別な尊い価値のある存在」といった事らしいです。 「聖域」とは一体何なのでしょうか。

「長い歴史と伝統のある場所」

こんなところでしょう。 基本的に何のために聖域が必要なのかというと、 剣に生命力を吹き込むための精神集中のために必要なわけです。 誰もがそこでは落ち着き、心が静まって集中出来る…ということですかね。 物語の中で、「聖域」を作ろうなどと考える事はありませんでした。 長い歴史と伝統が必要では、作れるわけも無かったというわけです。



なぜ聖剣だけが暗黒ランに対抗し得るのか
 聖剣は暗黒ランに対抗すべく作られた武器であり、 暗黒ランはこの聖剣以外ではどうにもできません。 なぜ聖剣だけが暗黒ランに対抗し得るのでしょうか?

事前に考察したものから…
・「そもそも暗黒ランとは何なのか」→「ヨミの体の一部」
・「聖剣はどのように開発されたのか」→「イヒカの民の協力で出来た」
・「「聖域」とは何か」→「マリの加護がある場所」

これらをまとめると… 「暗黒ランを知り尽くしている元・同属のイヒカの民の知識・技術と、 暗黒ランはヨミの体の一部であり、そのヨミと同等の力を持つマリ、 そして火の一族の力を併せたために、対抗し得る武器を作れた」 という所ではないでしょうか。

 「聖域」は「マリの加護がある場所」としていますが、 その「マリの加護がある場所」にて、火の一族がその生命力をマリの域にまで高め、 剣へと蓄積・凝縮する事によって、暗黒ランにも対抗出来るとイヒカの民が計算したという事なんです。

 なんか二回同じ事書いてるような気がしますが…うまく説明出来てる気がしないので書いてみました。



なぜマリは最初から戦わなかったのか
 マリはヨミと丹波で戦っていますが、それは最終決戦であり、 途中で戦ったというような話は特にありません。 ヨミと対等に戦える力があったなら、剛天明王を退けたりする事も出来たのではないか?と思うわけです。 なぜ最初から戦わなかったのでしょうか?

「最後に控えるヨミとの決戦に備え、力を温存していた」

と思われます。 千年前、暗黒ランが出現していた事から、暗黒ランの主要目的である「ヨミへの栄養供給」が必要だったと考えられます。 根の一族がヨミを復活させましたが、まだまだ完璧ではなかったというわけです。 実際、火の一族はヨミとは戦っておらず、あくまで根の一族としか戦っていません。 そしてヨミの力を知るマリは、火の一族だけでヨミを止められるとは考えず、 極力ヨミとの決戦に備えて力を蓄える必要があったというわけです。 つまり、マリも力をほとんど失ったままだったわけです。 「マリは眠りについたのか」において「マリは起きていた」と考察しました。 火の一族を作り、眠りにつく事無く様々な支援をするうちに、相当力を使って疲労しており、 休養が必要だったというわけです。



なぜ聖剣を別々の場所で作ったのか
 聖剣の名前は「製作地+製作者名」で決められます。 千年前の聖剣には「法水院紅丸」「妙院カラス」「船海宮義経」「いろは宮静」「大霊院女彦」「鳥居堂三郎」「蛇光院松虫」という名前がついています。 つまり「法水院」「妙院」「船海宮」「いろは宮」「大霊院」「鳥居堂」「蛇光院」で聖剣が作られたという事になります。 でも、なぜわざわざ全てを別の場所で作ったのでしょうか? 聖剣の製作は、そこまで時間のかかるものではありません。 一振り作ったらまたそこで作れば済むのではないでしょうか?

「製作者の出身、または縁の地で作らせた」

製作者の出身か、または縁の地で作らせたとする説です。 聖剣製作における聖域の必要理由は、「製作者の心身統一や集中のため」です。 千年前の当時は、製作者各人の故郷などで作らせる方が良策と判断。 現在ではその製作地が、結果的に聖域として語り継がれている…とかどうでしょう。

 ただし、法水院と紅丸に関係があるのかは正直わかりませんし (このサイトでは「紅丸は鬼族と関係あるのか」で鬼族の血を引いているとしていますけどね)、 聖剣を作った鍛冶場のようなものも見当たりませんでした。 また、鳥居堂はどこにあるのか不明だったりします。 でも他に良い案が思いつかないんですよね。



聖域はどこにあったのか
 「聖域」とは聖剣を作るために欠かせないものの一つで、 聖剣の命名法則である「製作地+製作者名」から、 過去に「法水院」「妙院」「船海宮」「いろは宮」「大霊院」「鳥居堂」「蛇光院」が存在したことがわかっています。 それぞれの聖域がどこにあったのかを考察していきます。

とりあえずのまとめ
・法水院(近江/大江山)
・妙院(伊勢?)
・船海宮(安芸/船海宮)
・いろは宮(吉備/いろは宮)
・大霊院(近江/火の都)
・鳥居堂(浪華?)
・蛇光院(近江/火の都)

「法水院」は近江/大江山にありましたが、鍛冶場らしき場所は見当たりませんでした。 とはいえ、単なる偶然ではないでしょう。法水院は大江山で間違いないと思います。
「妙院」は伊勢/奈良村の東にありましたが、イヒカの民が作った施設らしく、 ここで千年前に聖剣が作られたとは考えにくい気がします。鍛冶場も無いし。考察所。
「船海宮」は安芸の、その名も同じ船海宮にありました。ちゃんと鍛冶場の残骸つきで。間違い無し。
「いろは宮」は吉備/火刃村の北にありました。間違い無し。
「大霊院」は近江/火の都に現存。実際卍丸もここで聖剣を製作しました。間違い無し。
「鳥居堂」は影も形も見当たらないが、浪華のイヒカの民が三郎の死と共に破壊したという話あり。
「蛇光院」は長門の小島に住む天狗が言うには近江/火の都にあったそうな。 火の都の崩壊していた神殿のひとつが蛇光院だったのでしょう。間違いあるまい。

■妙院はどこか?
まずその前に、普通にプレイしていれば、おそらく伊勢/奈良村東部にあった妙院が、 聖剣を作った妙院だろう、と思われると思う。なぜ私がここでひっかかるのか…
・建物があまりに近代的
・鍛冶場やそれに相当する場所が見当たらない
・機械的で聖域っぽさが無い
・カラスと伊勢との関連が無い
という事で、伊勢/奈良村東部の妙院が、聖剣を作った妙院であると、 私は考えにくいのです。なので色々考えます。

(1)イヒカの巨人が居た所
 伊勢/奈良村東部にあった妙院が、そのままカラスが聖剣を作った妙院だったとする説です。 浪華からの移住組のイヒカの民が、途中で妙院にカラスの追悼の意を込めて、 大仏に似せたイヒカの巨人を建造したのではないかというわけです。 まぁ現在の火の勇者にとっては、聖域が無くなってしまい、いい迷惑だったということになってしまいますが。 ただ、「なぜ聖剣を別々の場所で作ったのか」の答え 「製作者の出身、または縁の地で作らせた」と矛盾してしまいます。 伊勢とカラスのつながりは全く見当たりません。 カラスと縁のあった地は紀伊でした(紀伊/熊野神社はカラスが開祖)。

(2)火の都にあった
 長門の小島に住む天狗は「大霊院とか 蛇光院とか 立派な神殿がいくつかあって」と言っています。 そのいくつかあった立派な神殿のひとつが、妙院だったとする説です。 この説の場合のイヒカの巨人があった妙院については、 カラスと同じ元・根の一族であるイヒカの民が、追悼と尊敬の意味で、 仏像形のイヒカの巨人の建造と、そこへカラスが聖剣を作った聖域「妙院」の名前を頂いたのではないか? という考え方で何とか納得出来るかなぁと思います。

(3)熊野神社
 熊野神社のあった場所ではないかとする説です。 カラスは紀伊/熊野神社の開祖。作った人です。 神社なんていうものを作るくらいですから、 熊野神社のある場所とはそれなりの縁があったに違いありません。 また、神社なら神聖な場所として「聖域」と呼んでも差し支え無いかな〜とも思います。 ただ、それじゃなぜ聖剣の名前を「妙院」としたのか? 逆に「妙院」だったのを「熊野神社」とされたのか?さっぱりわかりません。

(4)実は法水院
 実は法水院で作ったとする説です。 天外魔境IIでは、最後に 「卍丸達の活躍を後世に残すために、聖剣の頭文字を山に燃やして残す」 という行事を始めたということになっています。 これは現実に今も京で行われている五山送り火を元にした話であると思われます。 で、その五山送り火では「妙」の文字が、「法」と並び、「妙法」と言われています。 そこで、この「妙」と「法」に密接な関係があったのではないか?という私の妄想なわけです。 元・根の一族で、聖剣を打つような場所のアテが無かったカラスは(縁の地へ帰れない)、 紅丸と共に法水院で打たせてもらったが、紅丸への敬意から、 同じ法水院を名乗る事を避けて「素晴らしい院」という意味で「妙院」と名付けた (「妙院で打った」と語った)のではないかというわけです。 他の聖域名と違って、曖昧な感じがする名前でもあるので、無くも無いかなぁみたいな。 ただ、聖剣にそんな名前の付け方してもよかったのかなぁという気もしますし、 何より完全な妄想なのでどうしようかなという感じです。 製作者側の設定製作過程から考察するのもちょっと邪道ですしね。

まだまだ考察します。

■鳥居堂はどこか?
「浪華にあった」

 三郎の出身は浪華です。その浪華にあったとする説です。 「なぜ聖剣を別々の場所で作ったのか」 →「製作者の出身、または縁の地で作らせた」からの考えです。 また、神戸村のイヒカの民が
あなた様が 三郎様のかわりに 速鳥を
お使いになることが わかっていたなら
鳥居堂も 壊さずにおきましたのに…▼
という情報があります。 他の土地に元からあった聖地を破壊するなんてことをイヒカの民がするとは思えません。 おそらくイヒカの民が、三郎のために浪華に作ったと思われます。浪華のどこかまでは特定出来ませんが…。



卍丸の父は神炎の巻物を本当に預けたのか
 「神炎」の巻物は卍丸の父が、卍丸に渡してほしいと天狗に預けたらしい代物です。 しかしこの巻物、、火系最強の巻物です。 預けてしまったら戦力が低下するのではないでしょうか?

「巻物は形見だ」

神炎の巻物を預かっていた天狗さんは卍丸の父の死に目に立ち会っており、 その時に預かったのではないかというわけです。 この天狗さんは卍丸の父が、誰にどのように殺されたのかも知っています。 また「親父さんに頼まれて預かった」と表現しています。 旅の途中に複製を頼まれたりしたのであれば、このような物の言い方はしないと思われます。

普通の人はもちろんすぐわかったでしょうけど、 私は個人的にずっと「預けたら弱くなっちゃうじゃないか」と思ってたんですよ…



カブキは本当にヘビ仙人が拾ったのか
 火の勇者のひとりであるカブキ 団十郎は、 ヘビ仙人に拾われ育てられ、稽古もつけられていたということになっていますが、 派手好き遊び好きなヘビ仙人が、本当に拾い育てたのでしょうか?

(1)カブキが火の一族であることを見抜いた
 捨てられていたカブキを見て、火の一族であることを見抜き、 育ててやることにした(「ヘビ仙人のヘビとは何か」→「ヘビ族の育成担当」) という説です。 でも、これだけではちょっと格好良過ぎる気もします。

(2)大蛇丸に言いくるめられた
 ヘビ仙人には大蛇丸という、大変よく出来た弟子もいます。 カブキを拾った当時、すでに大蛇丸がおり、 拾おうとする様子の無いヘビ仙人を見て、 このまま捨てるわけにはいかないと奮闘し、 ヘビ仙人をおだてたり弱みを握ったりなどして、 うまく言いくるめたのではないかとする説です。

(3)(1)と(2)を合わせた感じ
 一見何も考えていないようで、ちゃんとわかってる的な感じで。 大蛇丸が頑張ったようでいて、 実はうまいことヘビ仙人の誘導で大蛇丸がカブキを拾い育てるために動き回ったみたいな。 なぜかというと、ヘビ仙人が自身のキャラを保つために、とか。

このサイトでは「(3)(1)と(2)を合わせた感じ」を支持します。 「(1)カブキが火の一族であることを見抜いた」
「(2)大蛇丸に言いくるめられた」



「カブキ 団十郎」と命名したのは誰か
 カブキ 団十郎とは、派手好き女好きな火の勇者の一人。 カブキは幼い頃に捨てられ、ヘビ仙人に拾われて育てられたとなっています。 また「カブキはなぜ火の一族で得しなかったのか」の 答えのひとつ「捨てられた原因が「火の一族」」で考察された通り、 捨てられた当時、すでにある程度自我がある年齢だったということは、 元の親につけられた名前があり(それだけの年齢になるまで名無しで育てられたとは考えにくい)、 その自分の名前を知っていてもおかしくないはず。 しかし、「団十郎」はいいとしても、「カブキ」という姓だったとは考えにくい。 そこで、誰がどう命名したのかを考えます。

(1)ヘビ仙人が命名した
 カブキと同じく派手好き女好きなヘビ仙人が、 自分の好きなものを名前にしてやったとする説です。 「カブキは本当にヘビ仙人が拾ったのか」で考察したように、 ヘビ仙人が実はしっかりした人であるなら、 「本当の名前を失くしてやる事で、親に捨てられた事も忘れられるように」とか 「今日から別人だ」くらいの意味で、 新しい名前をつけてやったと妄想すると、個人的にジ〜ンときます。 でも、カブキに名前を聞いたら「団十郎」と答えたので、 歌舞伎に同じ名前の役者がいるから、カブキのことをカブキカブキと呼ぶようになり、 「カブキ 団十郎」となった…くらいの事な気がします。

(2)カブキが自分で名乗った
 「カブキは火の一族でなぜ得しなかったのか」で考察したように、 「ヘビ仙人の修行が厳しかった」としても、 カブキの行動力があれば、何度か脱走して遊んでいても不思議じゃないはず。 その脱走先で見た歌舞伎に感動し、名乗ったとする説です。 ヘビ仙人が歌舞伎について話したりしていたので興味があったとか、 団十郎が本名で、同じ名前の役者がいる事から興味を持っただとか、 まぁ歌舞伎を見る事に至った経緯は色々考えられるので、無くもないかと。

このサイトでは「(2)カブキが自分で名乗った」を支持します。

(1)も捨てがたいのですが、そこまでヘビ仙人持ち上げてやる必要もないかな〜とか。



カブキの性格
 カブキの性格と言えば、派手好き女好きで、 わがままで自己中心的で自尊心が非常に高くて目立ちたがり…まぁこんな感じですかね。 物語の中ではヘビ仙人の影響を匂わせているような気もしますが、 実際にはカブキの性格は、どのようにして形成されていったのでしょうか。

(1)ヘビ仙人の影響
 カブキが暗闇城で再登場した時と、ヘビ仙人の登場の仕方が同じだったり、 派手好き女好きも似てます。 やはり育ての親の影響は大きいと思われます。

(2)本人が元から持っていた性質
 いくら育ての親のヘビ仙人からの影響を受けたとはいえ、 「カブキはなぜ火の一族で得しなかったのか」の 答えのひとつ「捨てられた原因が「火の一族」」で考察された通り、 捨てられた当時、すでにある程度自我があったなら、 そこまで育てられた過程で形成された性格もあったはず。 それからヘビ仙人の元で育ち、その性格に磨きがかかったという説です。 「わがままで自己中心的」という所は、ヘビ仙人にもそのような性格はありますが、 卍丸たちにカブキの扱い方などについて助言するなど、ちゃんと人を思う気持ちがあるので、 かなり演じている部分が強いような気がします。 「わがままで自己中心的」は、子を捨ててしまうような親の性質を、 特に引き継いでしまった部分かもしれない。

このサイトでは
(1)ヘビ仙人の影響
(2)本人が元から持っていた性質
両方支持します。



はまぐり姫は卍丸が好きなのか
 はまぐり姫とは、越前・越中・越後をその幻の力で支配しようとした根の大将さんです。 彼女は卍丸に敗北したその死に際に
こんな姿に 生まれてこなければ…
普通の女として 暮らせたものを…▼
恨みまする ヨミ様………▼
答えてくれぬか… 卍丸…
もしも わらわが 生まれ変わって…
もう一度… お主と………▼
と、ここまでで死んでしまいました。 はまぐり姫は一体何を言いたかったのか? 私は「生まれ変わって普通の女として会えたら、付き合ってくれないか」 と言おうとしていたのではないかと思えてならないのです。 多くの妄想を交えて考察したいです。

(1)ワダツミ五人衆の妨害
 ワダツミ五人衆ははまぐり姫の下僕で、 何度も火の勇者の行く手をさえぎり妨害してきました。 しかし、最初は鬼面岩で道をふさぎ、旅の終わりを提案したり、 わざわざ殿様に化けて金山を封鎖してみたり、 あまり積極的に戦おうとしていないように見えます。 そこで思うのです。 「はまぐり姫になるべく戦うなと言われていた」のではないかと。 なぜなら卍丸が好きだからです。 または、はまぐり姫が卍丸のことを好きだという事を察知したワダツミ五人衆が、 戦闘を避けて卍丸の足止めをしようと色々やったとも考えられます。

(2)元・はまぐり姫が好きになった相手とは
 はまぐり姫は、元々は人間になりたかった人魚だった事は、 人魚たちの証言からわかります。 で、人間になりたかった理由が、人間を好きになったからではないかと思うわけです (丁度童話の「人魚姫」のような。おそらく意図的な設定)。 そしてさらに!その人間というのが、 義経だったのではないかと妄想させていただきたいわけです。 義経は人魚の血を引いているだけあって、人魚とは交流もあり、 はまぐり姫(に後になる人魚)と(例えはまぐり姫からの一方的な形でも)面識があっても不思議じゃないと思うわけです。 そしてそういうことがあったとすれば、 義経と年齢や背格好が近い(聖剣の義経とも同調出来るし)卍丸に、 恋心を抱いても不思議はないのではないか?と。 また、そのように千年前と同じく、好きな人と戦うハメになるっていう悲しい運命に、 個人的に燃えます。 それに義経は人魚なんで、足が無くても(人魚のままでも)全然OKなはずですし…あぁはまぐり姫よ。

これらの事から、
「はまぐり姫は卍丸が好きだった」と思われるのです。

わざわざ好きだった(と私が妄想してるだけですが)義経と戦わせるヨミって人は、 なんと悪いお人なのでしょう。



伊賀忍者はなぜすぐ火の一族を発見出来なかったのか
 伊賀忍者は伊勢を拠点に諜報や暗殺を主とした任務をこなす忍者集団です。 紀伊/嘆きの谷に住むイヒカの民が、デーロン・デロレン・ベーロンの谷脱出の際、 伊賀忍者に火の一族を捜索するよう依頼していました(根の一族に対抗出来るのは火の一族だけなため)。 しかし、すぐ隣国にいたカブキにも、火多でガキ大将として名を馳せていた卍丸にも気づかず、 卍丸とカブキが伊賀村に訪れてようやく火の一族を発見することが出来ました。 伊賀忍者の情報収集や探索能力は非常に程度の低いものなのか…?と思ってしまう所ですが、 各国に火の勇者よりも早く侵入し行っていた諜報活動はなかなかのものでした。 火の一族を見つけられなかった事には、何か理由がありそうです。

「九洲地方を探していた」

お間抜けですがこんなとこかと。 火の一族発祥の地は、天外魔境IとIIでは明らかにされていませんが、 元々最初から九洲地方(天外魔境IIIの舞台)だという設定だったはず…です…よね…確か。 となれば、やっぱり発祥の地の方がいる確率は高いだろうと、 九洲を探し回っていたとしても不思議じゃないと思われます。



クマナとは何者だったのか
 クマナとは、イヒカの民の紀伊への移住組みの長を務めていた人物です。 彼(彼女?)は数々の予言を残している上に、百発百中。 一体何者なのか考えます。

まずはクマナの謎を列挙。
(A)普通のイヒカの民より体が大きい
(B)肌の色は緑
(C)多くの予言を残し、またそれがよく当たる
(D)顔の半分が見えない
(E)帽子を被っている
(F)紺の外套で身を包んでいる

しかし、今回は考えがひとつしか思い浮かばなかったのですぐ結論!

「火の一族の血を引いた、女性のイヒカの民」

 予知能力があることから、「火の一族の血を引いた女性」と考えられますが、 肌が緑色なので「イヒカの民」という部分は揺らぎそうには無い所です。 そこで出た結論がコレなわけです。 鬼族にも緑色の人物はいますが、それはさすがに無いでしょう。 この説であれば、 (A)(B)(C)には納得がいくかと思われます。 顔を隠しているのは火の一族の血があることで、多少純粋なイヒカの民とは顔つきが違うので、 それを隠していたのではないか?とすれば、(D)(E)(F)にも納得がいくかと思います。
 そうなるとイヒカの民の中においては異質・異端なわけで、排斥されてしまいそうな所ですが、 イヒカの民はマリに助けられたこと(参照「イヒカの民と天狗が受けたマリの恩」)や、 三郎との関係(参照「三郎とイヒカの民の強固な信頼関係」)から、 火の一族の血への尊敬や憧れ、敬意があったと考えれるため、 彼女が紀伊移住において先導役になったのも納得がいくと思います。
 あとは千年前から既に火と根が交じり合っていたのか?という部分だと思いますが、 これはもう、極楽 太郎という生き証人がいるわけですから、間違いの無い所だと思います。 現在の火の勇者四人(卍丸・カブキ・極楽・絹)に敗れたヨミが…
ヨミ(実際には文字なし声のみ)
 その 揺るぎなき 闘争心…
 決して諦めぬ 不屈の心…
 それは 我が子 根の民に
 この ヨミが 与えし物…
 なぜ お前たちが その力を…!?
 お前たちの 中には
 火の力と 根の力が
 共に 宿っているというのか…!?
 千年の時の中で 火と根は
 混ざり合ったと いうのか…?
と言い、その後マリも
マリ(実際には文字なし声のみ)
 火の民は その大いなる愛のあまり
 根の民とも 交わって
 しまったのです
と認めています。そして極楽は千年前から生きている。 つまり、千年前から火と根は着実に混ざりつつあったというわけです。

 ちなみに、クマナがやたらとカタコトですが、 これは思念を回路化したという機械の音声の部分の完成度がイマイチ、 またはちょっと故障しかけていて、ちゃんと聞き取れない事の表現ではないかと思われます。 ただ、千年前のイヒカの民の科学力はすごいので、後者の方だと思われます。 故障しかけてるのに直さないのは、直せないからです。 千年前の技術に、現在のイヒカの民の技術が追いついていない…というか、技術を失くしつつあるらしい事は、 イヒカの民が千年前の技術を賞賛する発言からわかりますよね。



火の一族は巻物が無いと術が使えない
 まず結論ありきの考察…というより、説明や解説というのが正しいのかも。

「火の一族は巻物が無いと術が使えない」

のです。
以下がその理由。

●来たる日のためにずっと修行していた自来也・大蛇丸・綱手(巻物があっても使えないけど)も、巻物無しに術は使えない。
●大蛇丸と共にヘビ仙人の元で修行していたカブキも巻物無しに術は使えない。
●天狗は火と根の戦争がまた起こると知っていた(「天狗の使命」参照)うえに、 修行させる時間は十分にあったにも関わらず、 卍丸の父(※1)や、卍丸に術を教えていなかった。 これは「教えても巻物無しには使えない」し、逆に「巻物さえあればすぐ使える」ためと思われる。
●千年前の火の一族の中でも、特に強かったといわれる七人の火の勇者でさえ、 巻物を使用していた(静は宿木※2、松虫は富士※3を持っていた)。


 以上の事から、火の一族は巻物が無ければ術が使えないという結論になりました。 なぜ火の一族だけが?という点については、またいつか考察します(というか今はまだ思いつかない…)。

 ちなみに、火の一族以外の種族は巻物無しに術が使えるようです。 まず根の一族の中でも大将格は巻物無しにその術を使ったりしてきますし(名無しの十八番の火蛇など)、 越中の忍の里にいる忍者の一人が…
卍丸さん!! 男の戦いは「戦う」!!
これだけ ありゃ いいですよね?
 はい いいえ
→はい
 ですよね!!
→いいえ
 ………そうですか
 俺も 紀伊国に行って 冬枯や泥虫の
 術を 天狗様に 教えてもらうよ▼
と言っています。つまり火の一族以外は術を習得することが出来るようです。

※1:卍丸の父は神炎の巻物を所持していた(参照)、 つまり巻物無しに術は使えないと思われる。
※2:参照
※3:参照


八本目の暗黒ランは千年前からあった
 元々、暗黒ランは七本と言い伝えられており、天狗たちでさえ暗黒ランは七本だと思っていたようですが、 ご存知の通り暗黒ランは八本ありました。しかし…

「八本目の暗黒ランは千年前からあった」

のです。
以下に千年前からあったと思われる証拠・証言をご紹介。

■証拠
 出雲/黄泉平/下から四番目の家の2Fの床に、赤・水・黄・緑・紫・茶・青・灰の八個の暗黒ランの絵が描かれている。 そして同所1Fの右の老男が
ここで 昔 いろんな実験が あった…
種の異なる 動物同士の掛け合わせ…
魔法の効果実験…▼
と言っている事から、この建物は当時(千年前)のままであり、 ごく最近建設されたとは考えにくいと思われるため。

■証言:吉備/火刃村/囲炉裏の右の老男
やはり 暗黒ランは 八本あったか!
暗黒ランの正体は 出雲の伝説に残る
八又のオロチだったのじゃ!!▼
 ただ単にこの老男の考え過ぎと思えなくもないですが、 火刃村においてそこまで意味の無い発言をするとも思えません。
 それに、そのような製作者側の裏事情などを考えなくても、 八本の暗黒ランが千年前に目撃されており、それが言い伝えられていくうちに、 「八つの頭を持つ蛇=八又のオロチ」になっていったというくらいのことは、 千年も経過しているわけですし、十分納得のいく範囲内だと思います。



三博士の足取りを追う!
 ここでは三博士が嘆きの谷を出たあたりからの活動を考察していきます。 年表と同じく物語開始時を0年とします。

■約1年前:谷を出て尾鷲村へ立ち寄り、京都へ向かう
 以下尾鷲村人の証言
最も右の家 > 中年女
 一年くらい前に なるかしらねぇ
 目つきの悪い三人組が やって来て
 おかしなことを 聞くのよ▼
 「今 ジパングは 誰のモノだ?」って
 誰のモノでも ないって答えたら
 急に 機嫌が よくなったのよ▼
 京都に 行って 使いやすい
 操り人形を ひとつ 手に入れようって
 相談してたから 人形師か 何かよね▼
この「目つきの悪い三人組」は、間違いなく三博士の事でしょう。

■約1年前:京都へ到着し、タイクーンに取り入る
高山村東の宿2Fの東の部屋 > タイクーンの従者(上)
 タイクーン様に くっついている
 三人の博士はな 近頃 タイクーン様に
 取り入って 幅をきかせてるんだ▼
タイクーンを手に入れた後は…
■約半年前:聖剣発掘
 タイクーンを十分信用させた後は根の大将たちの復活です
高山村雑貨屋の隣家 > 男
 半年ほど前のことだがよ
 京都から タイクーン様の命だかいう
 穴掘りの仕事があってよ▼
 いい金を くれるってから 行ったのよ
 何か 刀みたいなモン みつけて
 大事そうに 運んでったぜ▼
 尾張へ もってくって 言ってたかな
 尾張のどこまでかは 知らねぇな!!
 盗みにでも 行くのかい ぼうず▼
 「ヨミの復活が最優先なのでは?」と思われるところですが、 ヨミの埋まっている正確な位置はわかりません。 多くの力のある人手が必要なわけで、その人員に根の一族はうってつけではないでしょうか? また、その証拠に…
赤川神社左の社 > 神主
 今 思うと… あの者たちは 確かに
 根の一族であったに 違いない…▼
 半年ほど前 このあたりでは
 見かけぬ者たちが そこらじゅうを
 めちゃくちゃに 掘り返していった…▼
 いったい あの者たちは 何のために
 あのように 大がかりな暴挙を
 はたらいたので あろうか…▼
ヨミ発掘作業に、根の一族がすでに復活しており、関わっていた事がわかります。

■約三ヶ月前:丹波でヨミとマリ発掘
根の一族一応の復活。そしてヨミとマリの発掘に…
青口神社中央の社 > 上の神主
 半年ほど前に なるかのぉ…
 タイクーン様の 命令だそうじゃが…
 怪しげな連中が 来てな…▼
 そこいらを 掘りまくった挙句に
 地の底から 青と赤の二つの玉を
 見つけて どこかへ持ち去ったのじゃ▼
 一応解説しておくと、ここで神主さんたちは「半年ほど前」と言っていますが、 秋の高山祭りは10月に催されます(夏の描写がなかった事から春の高山祭りだったとは考えにくい)。 そして越前/福井村の三本目の暗黒ランを封印した時点で年が明けて1月になります。 暗黒ラン出現〜三本目の暗黒ラン封印まで約三ヶ月かかっています。 そこから約半年前(六ヶ月)ということは、元年(物語開始時)から見ると約三ヶ月前ということになります。

 ただし、厳密にはこの丹波到着までに砂神城・馬鹿野城・暗闇城を撃破し、 近江・因幡・出雲・石見と四つも国をまたいでいるので、二ヶ月くらいは経過しているのではないか?という気がしますが…要再考察。

■元年秋頃:暗黒ランを地中へ潜ませる
 高山祭り前、地震が多かった事が証言から明らかです。
高山村へ向かう途中 > 卍丸の子分
 子分:親分!! 地震のようですぜ▼
 子分:近頃 地震が多いですね▼

白川村卍丸宅二つ隣の家2F > 娘
 近頃 変な地震が 多いのよ
 いやンなっちゃうわ▼

 ↓(暗黒ラン出現)

 ああ! 地震の原因は
 あの オバケ花だったのね!!▼
地震の原因が暗黒ランのせいだったというのは、この娘の予想でしかないわけですが、 暗黒ラン出現後地震は無いなど(吉備での地震は地獄城の活動によるものと思われる)、 私も納得なのでここでは素直に受け入れます。

こんな感じじゃないかな。三本目〜五本目の暗黒ラン封印の間にどのくらいの時間がかかっていたかどうかは、 後々の考察と照らし合わせてまた考えることとします。



技減らし天狗のその技とは?
 技減らし天狗といえば、巻物使用に必要な技の量を減らすという特殊な技術を持った天狗さんです。 いったいどんな仕組みなのでしょうか?

「巻物と血の契約を結んでいる」

みたいなことではないかと。説明が難しいんですが…。 巻物と技減らし天狗さんのカラダ(魂?)が結びついて、 その巻物が使用されると、遠く離れた技減らし天狗さんの技の力が吸い取られる…というイメージです。

<技減らしのまとめごとの解説>
「一度に減らせる技の数は一」
 引波さえ封じられた遠く深い所へも効果を発揮する代償の制約ではないでしょうか。何事も万能は無いですよ。

「天狗一人につき、一回しか使えない」
 瀕死になると技が無くなることから、技の力が命にも匹敵する人体の高度な構成要素であると思われます。 そんな技の力を、複数の巻物と易々と契約することができましょうか!?できませんよね〜。

「取り消し、やりなおしが出来ない」
 命をかけた契約を簡単に破棄できるわけないですよね。 解除条件があるとしても、「ヨミが居なくなるまで」くらいの条件ではないかと思われます。

「同じ巻物に複数適用出来る」
 別の天狗がやるので、これは問題無いでしょう。

 他の案として「巻物の内容を最適化する」とか 「書き換える」「書き加える」などというのも考えましたが、 「最適化する」では、そう何度も最適化出来るものではないと思うし、 他の案も総じて巻物を変えれば何度でも出来そうなんですよね…。 なのでこんな結論になりました。


 …しかし、実は「巻物が新しくなっても効果が持続する」理由が思いつかないでいます。 巻物を紛失するとまたもらえるわけですが、 「巻物と契約している」としたら新しい巻物になったら効果は続かないし、 「術自体と契約している」としたら根が使った場合にも適用されることになりそうですし、 そもそも「術」という実体の無い物とどう契約するのかという疑問も出ますし、 天狗さんの言い方からしても「巻物と契約している」と考える方が自然だと思うんだな。 「紛失した巻物をまたもらえる」という設定自体が、 ゲームとしてのプレイヤーのための救済措置と切り捨てられたら楽なのですが…。 また考えることがあるかもしれません。

追記
ゲームの内部では根の技消費量も減っているらしいので、「術と契約」が濃厚。 いつになるかわかりませんが、検証出来たらしたいで〜す。



なぜ西京洞に墓があるのか
 京の北にあるのに西京洞。これはまぁ当時のジパングいちの都であった火の都=京の西にあるから西京洞というわけなのでしょう。 そんな西京洞の一番の謎と言えば…

「なぜカラス・紅丸・三郎の墓があるのか」

ということです。
いきなり答え!

「死体の見つからなかった人の墓」

 死体が無い人のために作ったお墓であるとする説です。
 カラスはどこぞから逃げ出す際にしんがりをつとめ、以来見た者は居ないということで、死体がどこにあるかわかりません。 三郎も自爆で体がバラバラの粉々に。イヒカの民でさえ修復不能になったといいます。 浪華に三郎の塚が体の部位ごとにありますが、そこにはイヒカと三郎の思い出の品(速鳥の図面や各精霊機)があるだけで、遺骨などがあるような感じではありません。 イヒカの科学力ならば、骨や肉片から再生出来そうな気がするので、 体の欠片も見つけられなかったのではないかと思われる。つまり三郎も死体らしい死体が無いと考えても差し支え無いのではないかと。 問題は紅丸なのですが、紅丸は語られている話がほぼ無いのみならず、なにげに七人の火の勇者の中で、唯一死因が不明。さっぱりわかりません。 だがしかし、語られていないからこそどんな死因にすることも可能だったりして。 なので、もしこの説であるとすれば、逆に「紅丸は死体が見つからなくなるような死に方をした」という裏付けになるのではないか?と思って、この説が個人的にお気に入りです。 ちなみに、このカラス・紅丸・三郎以外のお墓は遺骨も含めてすべて因幡にあります。



天狗が根を抜けたのはいつなのか
 天狗は根の一族を抜けたわけですが、その時期が不明です。 イヒカの民は極楽が抜けたのとほぼ同時期であるということは、次の方の台詞からわかります。

黄泉平の下から四番目の家 > 左の老男
もしや 後ろのデブは 極楽ちゅう
やっちゃ ないのかのぉ
ほっほっほ……▼
おまえさんが 逃げ出したおかげで
千年前の戦いのおり 根の一族は
とどめを 刺されずに すんだ▼
まあ わしらのほうも イヒカが
戦いの途中で 逃げねば 火の一族に
とどめを 刺せたがのぉ▼
ほっほっほっほ…
因果は 巡るというからのぉ▼
 極楽が居たら負けていた。イヒカの民が居れば勝っていた。 どちらも居なかったので引き分けた。 ほんの少しだけ極楽が越前に帰ったのが早そうですが、 このくらいの時期というのがイヒカの民はわかるわけです。 では天狗はどうなんでしょうか?

「イヒカの民と一緒に抜けた」

と私は考えます。「抜けた」とはまたちょっと違いますが、デューク・ペペを見てください。 火の一族から逃亡した所、三博士から追手を放たれています。 三博士の性格上とも考えられますが、根の一族の掟みたいなものなのではないでしょうか? また「逃げたら殺す」が現代で作られた規則だとしても、 千年前の根の一族の頭脳を担っていたイヒカの民が抜けるとあれば、 それを引き止めようと追手が放たれるのは確実でしょう。 特に根の一族は全生物に対して宣戦布告していたわけで、根を抜ける=敵ということにもなるはずです。 しかし、基本的にイヒカの民は戦いには向いていないと思われるので、 護衛役として天狗を誘って引き抜いたのではないか?というわけです。

 天狗がもともと嫌気がさしていたのか、イヒカの民に説得させられたのかは…どうなんでしょう。 どっちも捨てがたいですね。



千年前なぜ島を引いたのか
 千年前に、出雲で四人の火の一族が根の島を引き寄せたわけですが、 一体どうして何のために引き寄せたのでしょうか? ちょっと考えると「根の国へ進撃するためだろう」と思われるのですが、 こんな証言があります

石見/六日市村 > 赤い娘(いろは宮静入手後出現、おそらく豚だった人)
伝説じゃ 千年前の 火の勇者たちは
出雲の松江村から 海さ越え 根の国へ
渡ったんじゃと 言われとりますだ▼

というわけで、船を使うか泳ぐかなどして、とにかく何らかの方法で海路から行けたらしいです。 それならわざわざ島を引き寄せるというような強引な手を使う必要など無いように思います。 でも現に千年前に引き寄せている。 引き寄せなければならなかった理由があると思われます。 色々考えてみます。

(1)船をすべて沈められたから
 作る船作る船すべてを根の一族によって破壊されたからとする最も単純な説です。 現代でも船は結構貴重品で、無くなったからまた作ればいいやとはなかなかならないようなので、 千年前なら尚更なのではないか?という事です。

(2)海に呪いをかけられたから
 丁度三博士が琵琶湖を赤くしたような感じです。 これで普通の船は沈んでしまうわけです。 ただ、千年前はマリがいた(「マリは眠りについたのか」参照)ので、 白山にあった大タタの船のような船が作れたなら、やっぱり島を引く必要は無かったような気も…。 でも、大タタの船は一隻しかないので、千年前でも大量生産は出来なかったのではないか?と考えれば、 一隻でちょびちょび攻めても叩かれるだけ…となると島を引くのが手っ取り早かったと思えなくもないです。

(3)土偶ロボを使うため
 土偶ロボは火の一族唯一の兵器なわけですが、熱には強いものの水には弱く、 水に触れると溶けてしまいます。そこで土偶ロボ攻めのために島を引き寄せたとする説です。 火の一族は常人よりは確かに強いですが、卍丸達など火の勇者と呼ばれる人たちがこれまた特別なだけであり、 土偶ロボの力を借りないと戦力にならないような人もたくさん居たと思われます。 でないと火の一族がほぼ全滅したりしませんよね。特に根の国はヨミもいたであろう総本山です。

このサイトでは
「(3)土偶ロボを使うため」
を支持します。

ただ、これでいくとなると、島を引く前に土偶ロボが完成している事になったりとか、結構他と絡む部分があります。 なので、今後変わる可能性もあります。



なぜ土偶ロボが火に強く作られているのか
 土偶ロボは火の一族が唯一開発に成功した兵器でありますが、 火に強く水に弱いという特性があります。 この特性はたまたまなのでしょうか?

「根の溶岩攻撃に対抗するため」

ではないかと思うわけです。まずはこちらの証言をごらんあれ。

出雲 > 万湯の天狗
西の火彦山を 火の一族は 砦がわりに
してたようだが あそこは 根の
溶岩攻撃で 落ちたままだな……▼

千年前、根の一族は出雲で溶岩攻撃をしていたようです。 出雲出身の根の一族の地の利というやつなのでしょうか。 その名残はいまだに出雲に広がる溶岩からわかります。 いくら「火の一族」という名前でも、基本的に人間なので、溶岩レベルの熱には耐えられません。 出雲にある根の国へ攻め入るには、どうしても溶岩に対抗する術が必要で、 そのために何かを犠牲にしても(水に弱い)、火に強いものを作ったのではないかというわけです。

 「火の一族の兵器なんだから火に強いという設定にしとこう」とか、 「昔のロボットのデザインモチーフに土偶を選んだ=土偶なら火に強いだろ」とかいう、 製作者側の安易な考えである可能性もありますが、 個人的に物語の中でのなんらかの理由が欲しいので、こういうことにしておきたいのでございます。



義経の性別
 義経といえば、千年前の火と根の戦争で活躍した七人の火の勇者のひとりですが、 この人の性別が実は問題なのです。
> 水の貴公子 船海宮義経 > > 男装の麗人。つまり彼(彼女)は、正真正 > 銘の女性である。なぜ男装する必要があった > のかは不明。おそらく、人魚の血を隠す必要 > があったのではないかと思われる。 『天外魔境II 卍MARU 公式ガイドブック』(1992/角川書店) P.154「桝田省治の制作ノート 卍丸と仲間たちそして、千年前の七人の勇者」
これが出た8年後、まったく別のゲームの攻略本にて…
> ― ここからは『俺屍』主要キャラクタ > ーのことを、桝田さんに直接解説してい > ただきます。ただし、先にお断りしてお > きたいのは、桝田さんには前科がある > ということです。 > > 桝田 実は昔、『天外II』の本でキャラ > の設定を書いたんだけど、ホントにネタ > がなくなって、「この人は男の格好をし > ているけど、実は女で……」ってデマカ > セを書いちゃいました。すいません。 > > ― ということです。ここでは、桝田 > さんのそんな「後付け」も含めて、おお > らかな公式見解とさせていただきます。 > > 桝田 設定自体後からつけたんだから > なぁ。でも、つじつまが合ってるんだか > ら、それで大丈夫だよ(笑)。 『俺の屍を越えてゆけ公式指南書〜ソノ血、絶ヤサヌ為ニ〜』(2000/エンターブレイン) P.284「桝田省治の世界観解説」
 ちなみに桝田省治という方は、簡単に言うと色んな設定を考えたりした人です。 その人が義経を「男装した女性」といいつつ、後に「デマカセだった」と謝罪。 これだけ見ると「あの設定はウソだった」と読めなくもない。 でも「つじつまが合ってるんだから、それで大丈夫だよ」とも言っているので、 「あれはあれでそういう設定です」と読めなくもない。 一体どっちなんだろう?困ったな!というのが、問題なのです。

「義経は男」

このサイトではこのように扱います。 義経の性別は、人魚やはまぐり姫の考察にも絡んできます。 まだ構想はぼんやりしていますが、今のところは男性である方が、 私にとって都合がいいんです。

 天外魔境IIとはだいぶ離れた所からの情報ではありますが、 重大な事だし、柔軟に取り入れていきます。



鋼鉄城はなぜ攻撃してこなかったのか
 鋼鉄城とは三博士が速鳥の図面を元に建造した最強の移動要塞であり、 それは五万もの軍勢を一撃で消し去るほどの攻撃力も備えています。 しかし、物語中では飛行形態の速鳥で難なく突入できました。 なぜこの時攻撃してこなかったのでしょうか?

(1)ぺぺが自力で卍丸を倒したかった
 最も有力な説?丹波でペペ自身が
この俺の手で おまえたちの首を
ねじ切りたいんだ!
と言っていますし。

(2)本当はシューティングのミニゲームがあった
 企画段階では、あそこで速鳥vs鋼鉄城のシューティングゲームがあったのだが、 容量や時間の都合でお蔵入りになり、そのまま何事も無いまま突入出来る事になってしまったという説。 本当だったら楽しそうですが、物語の辻褄をつけるのが主旨であるこの考察において、あるまじき説。 ちょっと書いてみたかっただけです。

(3)姫路軍との交戦後の休憩中だった
 ゲーム中では無制限にガンガン乱発出来る無敵砲は、 本当は一撃ごとにエネルギーの補給、またはメンテナンスや冷却期間などが必要になるものだったとする説。 ただ、そうなると鋼鉄城入手後の戦闘中に無敵砲をガンガン撃っている説明がつかなくなるのでそちらの解釈を。 卍丸たちが使っているのは姫路軍に向けて放ったものと同じ物ではなく、 「簡易無敵砲」とでもいうべき代物なのではないかという事でいかがでしょう。 姫路軍へ使用した無敵砲は、発射の反動で後方へ吹き飛ぶのを防ぐために変形し(無敵フォーメーション)、 地面に固定させていますが、あんなにガンガン撃っているのに(プレイヤーによるけど)そのたびに着地していられるのか? また、海上の場合は?そしてそれらの弱点を見て知ったホテイ丸が、 連発出来るレベルまで無敵砲の出力を下げて使っていたのではないかというわけです。 本来の話よりも外堀を埋めるのが大変な説です。


このサイトでは
「(1)ぺぺが自力で卍丸を倒したかった」
とします。

 (2)は論外として、(3)だとした場合、それならば浪華以外の国に鋼鉄城を移動させれば良かったはずですからねぇ。 (1)ならペペの決意や覚悟も表現出来ていいですよね〜。



千年前の火と根の戦争の期間
 千年前の火と根の戦争は様々なことがあっただけあって、 結構長く続きました。実際どの程度の期間やっていたのでしょうか。

「数千日の長きに渡った」
千年前の戦争についてはこのように言われています。 つまり1000〜9999日のうちのいずれかということになります。 閏年は面倒だし誤差の範囲だろうということでこの際省きまして…(日本で閏年が始まったのは明治31年らしい)

1000日=2.739726027397260273972602739726年 =2年270日
9999日=27.394520547945205479452054794521年 =27年144日

さて、「千年前の…」とよく言われる通り、もしギッチリ千年前に戦争が起きたのだとすれば、 極楽が封印されていた期間は992年間なので、1000-992=戦争開始8年目にて封印された事になるはず。 つまり、確実に8年以上戦争は続いたのだと考えられる。

「戦争は 8年以上 27年144日以下 の間続いた」


なんだか幅が広くて考察する意味があるのかどうかよくわかりませんね…。 おそらく10年くらいかなぁとは思いますが。



左火女山は火の一族の砦なのか
 出雲の火彦山は火の一族の砦であるという証言があります

出雲東部 > 万湯を守る天狗
西の火彦山を 火の一族は 砦がわりに
してたようだが あそこは 根の
溶岩攻撃で 落ちたままだな……▼
しかし、石見の左火女山はそれっぽいような気はするものの、 千年前の火と根の戦争において、火の一族側の砦として使われていたという、 はっきりとした証言はありません。ここではっきりさせます。

(1)砦は一つではない
出雲東部 > 万湯を守る天狗 の証言
ほー とうとう 出雲に来たかい!
知ってるたぁ 思うが この国にゃ
根の一族の発祥の地が あるんだぜ!▼
奴ら根に とっちゃあ 庭みてぇな
もんだから 地の利は むこうにあるぜ
十分に 気をつけたが イイゼ▼
もちろん 火の一族のほうにも
いくつか 砦が あったみてぇだから
それを 使わねぇ手は ねぇな!▼
 「いくつか砦があった」らしいが、火彦山を除くと、左火女山以外に使えそうな場所が見当たらない。
(2)左火女山に「国引の長綱」がある
 「国引の長綱」は、千年前に火の一族が根の島を引くために使った綱です。 この場所が火の一族と深い関わりがあったと思われる。
(3)特徴的な建造物
 内部の建造物が、火の一族関連の建造物の特徴と一致する。
(4)溶岩で溢れている
 左火女山内部には人造の建造物、そして溶岩で満ちており、「根の溶岩攻撃で落ちた砦」という条件に合う。

(1)(2)(3)(4)の理由から、
「左火女山は千年前に火の一族が砦として使っていた」
とします。



火彦山・左火女山の砦建設時期
 出雲の火彦山と石見の左火女山は、千年前の火と根の戦争において火の一族側の砦として使われていたといいます。 それがいつごろなのか考えます。

(1)溶岩攻撃が来る前
出雲東部 > 万湯を守る天狗の証言
西の火彦山を 火の一族は 砦がわりに
してたようだが あそこは 根の
溶岩攻撃で 落ちたままだな……▼
砦は両方とも、根の一族の溶岩攻撃とやらで落とされてしまったそうです。 つまり、溶岩攻撃前にはあったという事です。

(2)土偶ロボ完成前
上の説、「溶岩攻撃が来る前」だとして、 「なぜ土偶ロボが火に強く作られているのか」で考察した通り 「溶岩攻撃に対抗するために火に強く作った」のだとすれば「土偶ロボ完成前」ということにもなります。

「土偶ロボ完成前の、戦争のかなり初期」

だろうと思われます。



火の都にあるヨミに似た像は何か
 火の都の南西部の小屋には、本殿の像とは違う、ヨミによく似た像があります。あれが一体何なのか考えます。
問題の像ヨミ
(問題の像とヨミ。よく似ている)

(1)マリの像
 あれは人型のマリの姿をかたどった像だとする説です。 これはつまり「ヨミの人型=マリの人型」という説でもあります。 元々マリは玉のような生命体(?)であり、実体は特に決まっておらず、人型になった場合の姿は自由自在のはず。 マリとヨミは創造主によって同時に作られているので、双子といっても差し支えないわけですから、 双子なら人間を模した姿になった時に、同じ感じになってもおかしくないのではないかと。 また、最終決戦地となった丹波の伝説でも「二人の大男が……」という話になっています。

京都・貧民区(第3期)>橋の下 > 右の老男
わしの名は 河原町のジュリーじゃ!!▼

卍丸殿は お元気そうで 何よりじゃ
今日は 卍丸殿に 丹波の昔話でも
聞いてもらおうかのぉ▼

昔 丹波には 他の国に負けぬくらい
村や町が あったそうな
ところが あるとき…▼

二人の大男が 丹波の国で
何度も 相撲をとったのじゃ▼

そのため 丹波の国の 村や町は
すべて 押し潰されたそうな▼

結局 勝負は つかずじまい…
二人の大男は 傷つき 倒れて
そのまま 山になったそうな▼

どうじゃ? おもしろい昔話じゃろ
それにしても この話が 本当なら
えらい 迷惑な話じゃのぉ▼

……と、思っていた時期が私にもありました。ですがこちらはどうでしょう。

(2)ヨミの像
 本当にただのヨミの像だよという説です。 ですが、ヨミの像を火の都の中心部の聖域ともいえる場所(実際に聖なる鍛冶場が沢山あるので聖域だと思われる)に、 敵の総大将…というより神であるヨミの像を、何の目的で置いたのか?という疑問が沸きます。 火と根は交わったということなので、火の都に住むようになった根の一族が制作したのでしょうか? いくら愛のある火の一族とはいえ、多くの問題がありそうな気がします。
 さぁ、しかし。ここでマップをよく見てみましょう。本殿入口のレリーフです。
本殿入口
よくご覧あれ。右側に赤い玉。左側は何か抜け落ちたようになっています。 赤い玉の対になる物と言えばやっぱり青い玉。 天外魔境IIで赤い玉といえばマリ、青い玉といえばヨミです。 火の一族の都なのになぜか? ここから想像出来る事は……

(A)最初はマリもヨミも火の都に居た
 最初は同じ場所で創造主からの使命を果たそうと二人で頑張っていたが、 意見の食い違いからマリの元を離れて根の一族を作った?

(B)マリは最後までヨミと一緒に使命を果たすことを望んでいた
 「一緒にやろうよ」「あなたの居場所もあるよ」といった意思表示として、 ヨミの像やこのようなレリーフを作った?

 都の名前が「火の都」だったり、ヨミの像のある部屋の床の模様が「火の一族の紋章」だったりするので、 これは(A)じゃなくて(B)かな?という気がします。

結論!

「あれはヨミの像で、マリからのヨミへのラブコールだった」

という感じでどうでしょうか。